日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

少しずつ秋の気配が…(2015/8/18)

五山の送り火が終わった京都

 

ジージージーとうるさかったアブラゼミの鳴き声も気にならなくなり、先週には見られなかった小っちゃな秋も、今週は少しみられはじめた。とはいえ、まだまだ夏、道ゆく人たちもまだ真夏の装い。

スーパーでは

そんななか某スーパーで見つけた秋、先週までお盆一色だった売場は、「秋 旬のおいしい食卓に」のタイトル紙の下には、「鍋つゆと炊込みご飯の素」、そして生鮮売場には「松茸」が。

 

百貨店では

こちらは某百貨店の服飾雑貨のチラシ「豊穣の秋 実り財布」なんでも風水の解釈で「秋」=「開き」「明き」という開かれたイメージとか。

作物の収穫時期に関連付けた「実りの財布」とは考えられた企画と思うが、果たしてどこまでお客様に届くか…

 

本日のまとめ

地球温暖化で、日本の四季から春と秋がなくなる傾向にあり、近いうちには夏と冬の二季とか春夏冬の三季になるかもしれない。アパレルの現場でも、春物や秋物は導入から処分までの期間が年々短くなっている。

食べ物についても同様で、秋の旬といわれる「松茸」は、中国産やメキシコ産など外国ものが6月頃から出はじめ、「梨」「ぶどう」「サンマ」は真夏から市場に出回るなど、その季節ならではのおいしさを味わうことが難しくなっている。

その一方で「夏鍋」「夏おでん」が人気だとか…

好きなものを好きな時にという時代は、果たして本当に幸せなのか? 暑いときにしか食べられないもの、寒いときにしか食べられないものがあるから、食は楽しみではないかと思うが…