日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

家計調査に見る「京の外食事情」(2015/9/24)

シルバーウイーク期間中に外食をした人は多いことだろうが、どんなものを食べたのか? 京都人の『外食』への支出傾向を見てみることにする。

 少し古いが、家計調査の外食への支出データ(平成24年)ですでにダウントレンド、消費税が8%に上がって以降は、更にダウンしているはず。

総務省統計局 家計ミニトピックス(家計調査)
[平成24年5月]外食への支出(PDF:43KB)

 

◇家計調査に見る『外食費』への支出

外食費全体でみると、1位の東京都区部、2位川崎市、3位名古屋市、以下さいたま市、岐阜市、横浜市、金沢市、大阪市と続き、京都市は第9位。上位は大都市が多い。

外食は「一般外食」と「学校給食」と「賄い食(社員寮など)」に分かれるが、ここでは「一般外食」だけをみることにするが、イメージギャップに驚いてしまった。

●日本そば・うどん(26位)

1位は讃岐うどんの高松

●中華そば(40位)

京都駅近くの2軒のラーメン屋や天一、一乗寺のラーメン銀座に並ぶ行列に京都市民はいないということか… 1位は山形以下福島、宇都宮、仙台、盛岡、新潟と北関東と東北が上位を占める

●他のめん類(外食)(16位)

上位は水戸、宇都宮、川崎がベスト3

 他のめん類とは“スパゲッティ、マカロニグラタン”

●すし(外食)(26位)

宇都宮、岐阜、名古屋、金沢、札幌がベスト5位 京都はもっと上位かと思ってた

●和食(26位)

上位は静岡、高知、さいたま、鳥取ね鹿児島と続く すし(外食)以上に結果に驚くが、地元の人がわざわざ高級料亭なんかで食べないわなあ~ということで納得

●中華食(4位)

名古屋、岐阜、神戸に次いで第4位、京都が生んだ「王将」の貢献が大きい

 中華食とは“中華そばを除く八宝菜 飲茶 チャーハン ぎょうざ”

●洋食(10位)

「東洋亭」「菊水」が貢献しているのかも…

大正5年創業、京都祇園の老舗洋食店の歴史|レストラン菊水

●ハンバーガー(32位)

マクドも京都では苦戦?

●他の主食的外食(7位)

宅配ピザの配達バイクを見ない日はない

 他の主食的外食とは、ドーナッツ、お好み焼き、ピザパイ

●喫茶代(7位)

1位ははモーニングが評判の名古屋、以下岐阜、東京都区部、川崎…が続く 京都はからふねや、コロラドチェーンが貢献か

●飲酒代(33位)

1位は酒豪イメージが強い高知、以下東京都区部、長野、山形、宮崎がこれに続く 祇園花見小路で芸者遊びをしている京都人はいないということか…

 

本日のまとめ

上位10位までにランクインするのは「中華食(4位)」他の主食的外食(7位)」「喫茶代(7位)」「洋食(10位)」の4カテゴリー

  • 京都市民は意外に外食していない
  • 外食は洋風の食事を好む
  • 王将の存在はすごい
  • 行列の出来るラーメン店に京都人は並んでいない

根拠のない暴論との批判覚悟で、私見を述べると、「京都では和食は家でつくるもの、たまの外食は洋食で…」がこの家計調査の結果に至ったのか…