表紙のターゲットは誰? 百貨店の冬ギフトカタログ②【タカシマヤ】(2016/11/10)
最近百貨店のギフトカタログがオモシロくなってきた。第2弾は【タカシマヤ】の お歳暮カタログについて。
タカシマヤは、今年のお中元から表紙ビジュアルを大幅に刷新。
この冬も夏の路線の延長で「松浦浩之氏」のイラスト。
2016年冬
2016年夏
◇お歳暮ギフトカタログ
【サイズ】A4×300P
【予約期間】京都店:10/14(金)~12/25(日)
WEB:10/14(金)午前10時~12/24(土)午前10時
表紙「美事を贈る 高島屋のお歳暮」表紙原画:松浦浩之
◇松浦氏起用の意図は? (高島屋広報担当者談)
「高島屋はこれまでの伝統文化を継承していくことに重きを置いてきました。
そうしたなかでお中元・お歳暮など、若い方のギフト離れという点について検討を重ねた結果、これからの時代を担っていく新しい感性を持ったアーティストに制作をお願いいたしました」。
新進気鋭のアーティストを起用することにより、若者を積極的に取り込んでいこうという意識があったようです。
伝統に根ざしながらも現代性に満ちた氏の作品とともに、高島屋のお歳暮は未来へ一歩踏み出しました。
○ 「おかげさまで、ご好評 ’美事’名作選」
これまで巻頭特集でご紹介してまいりましたこだわりの美味の中から、特に人気の高いものを選りすぐり、引き続きお届けいたします。
○ 「がんばれ次世代!ギフト」
次代を担う高校生たちが育てた食材に、エールを込めて。
○ 「Gifts for Christmas」
○ 新しい年を寿ぐ、縁起の美味を多彩にそろえて。
本日のまとめ
矢野経済研究所によれば、〝2015年の国内ギフト市場規模は9兆9,535億円(前年比102.2%)とプラス成長。儀礼的な要素の強いフォーマルギフトは縮小傾向にあるものの、カジュアルギフトが市場を伸長させる一要因となっている。〟とのこと。
閉塞感が増す儀礼ギフト市場において、いま百貨店が力を入れていることは、
① 自家需要(自分贈り)
② 新規ターゲット獲得(若年層の取込み)
斬新な高島屋のカタログ表紙ビジュアルは ②の若年層へのアプローチが目的。しかし冷静に分析すると、かつての法人ギフトや会社の上司部下、仲人、習い事の先生…などで大きな市場をつくってきた穴を、この規模の施策で埋めることが出来るとは、企業も考えていないだろう。
毎年毎年〝前年実績〟というモンスターが立ちはだかる…
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