流通業界 1月通信簿発表
小売業界から1月の売上実績概況が発表されたのに続いて、経産省の「1月の商業動態統計」の発表もあったので、本日は【流通業界1月の通信簿】について書く。
◇業界団体別業績
◆スーパーマーケット協会
(オール日本スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、新日本スーパーマーケット協会)
・総売上高8533億57750万円(前年同月比104.1%)、10ヶ月連続で前年を上回る
食品合計 7591億2330万円(+4.8%)
非食品計 689億2393万円(+0.4%)
その他 253億3072万円(-4.8%)
・年始の連休期間が短かったことにより、売上へは良い影響を与えた
・野菜の相場安が持続
・牛肉は相変わらず相場高が続く
◆日本チェーンストア協会
・総販売額1兆1227億円(既存店前年同月比 +2.3%)、3ヶ月ぶりに増加
・食料品 +3.8%、惣菜+7.9%、牛肉の相場高推移の畜産品4.8%増
・衣料品 +2.3%、住居品 +0.7%
・衣料品は気温が低下した中旬以降は堅調に推移し、住関品もまずまずの動き
・年始の連休期間が短かったことが、売上には良い影響となった一因
◆コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会)
・売上高(既存店ベース) 7502億円(前年同月比 +1.0%)、10ヶ月連続プラス
・来店客数(既存店) 12億2020万人(+0.6%)、2ヵ月連続プラス
・平均客単価 615円(+0.3%)、10ヵ月連続プラス
・天候に恵まれ、来店客が伸びた
・淹れたてコーヒーや弁当、総菜などの日配食品は2.5%伸びた
・ソフトドリンクやアイスクリームなどの加工食品も月平均すると気温が高かったこともあり、2.8%増
・たばこや雑誌など非食品は2.7%減
◆日本百貨店協会
・売上総額5309億円(前年同月比 -1.9%)、2ヶ月ぶりにマイナス
・1月は正月休暇が1日少なかったこと、月前半気温が高く防寒商品の動きが鈍かったこと、一部地域で大雪の影響を受けたことなどがマイナス要因
・地区別では、札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡の10都市売上動向は0.9%減で2ヶ月ぶりのマイナス
・北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州の地区別売上動向は3.8%減で3ヶ月連続のマイナス
・衣料品・身のまわり品・雑貨・家庭用品・食料品の主要5品目では、雑貨が10か月連続、身のまわり品、食料品が2か月連続のプラス
・衣料品は3か月連続、家庭用品は2か月ぶりのマイナス
◆日本ショッピングセンター協会
・SC売上高は前年同月比 +0.9%
・前半は、12月に続き暖冬の影響で婦人服を中心にした重衣料が不振だったことに加えて、月後半は大雪となった地域で客数が伸び悩んだものの、全体では飲食、サービスがけん引し、前年同月比プラス
・年始休暇は前年よりも1日短かったため、外出先に遠くの観光地よりも、近場のSCを選んだファミリーが増加したことが飲食、サービスの好調につながった
◇消費者物価指数(平成22年基準)から見た平成27年1月の物価指数(2/26公表)
ポイント
(1) 総合指数は2010年(平成22年)を100として103.0
前月比は0.4%の下落 前年同月と同水準
(2) 生鮮食品を除く総合指数は102.6
前月比は0.7%の下落 前年同月と同水準
(3) 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は100.9
前月比は0.7%の下落 前年同月比は0.7%の上昇
統計局ホームページ/消費者物価指数(CPI) 全国(最新の月次結果の概要)
◇経産省 1月の商業動態統計(速報値)
・商業販売額は34兆7110億円(前年同月比4.3%減)、小売業は11兆4790億円(0.1%減)
・百貨店・スーパーの販売額は1兆6915億円(2.1%増)
内訳 百貨店5869億円(2.1%減)、スーパー1兆1046億円(4.3%増)
・コンビニエンスストアの商品販売額とサービス売上高は8849億円(4.9%増)
本日のまとめ
1月の通信簿はコンビニ、食品スーパー、チェーンストア、SC ◎、百貨店 ×
百貨店以外は通信簿が良かった、百貨店の一人負け。年始休暇日数が明暗を分けた
コンビニの優等生ぶりはあらためて言及するまでもないが、食品スーパーとチェーンストアの健闘が光る
「百貨店」は前月(12月)が良かった反動減が表れたかたちか?
コンビニは日々の努力が結実しているのは明らか。コンビニ以外が努力していないとは言わないが、お客様に向かって真っ直ぐかどうかの検証は必要では…?
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