国民食「カレー」について(2015/9/3)
あなたが思う「日本の国民食」は?
寿司、うどん・そば、すき焼き、おにぎり、肉じゃが、味噌汁、梅干し、納豆、沢庵… 年代によって答えは大きく異なるだろうが、子どもが大好きな「ラーメン」「ハンバーグ」「カレーライス」も国民食と思う人は多いはず。
国民食とは?
Wikipediaによれば、国民食とは“世代や地域、性別などに影響されることなく大衆に親しまれている食品、または料理を指す用語”とある。
私の独断「日本の国民食」ランキング
1位 カレーライス 2位 すき焼き 3位 寿司…
ご飯にの上にカレーをかけて食する「カレーライス」は断然1位。
理由は
◇ 好き嫌いがない
辛さや具材の好き嫌いはあっても、カレーそのものを嫌いという人はいない(少なくとも私は“カレーが嫌い”という声を聴いたことがない)
◇ 和洋中の垣根がない
カレーラーメン、カレーうどん、カレーパスタ、カレーハンバーグ、カレーパン、カレーバーガー… 和洋中にカレーのメニューがあるのはカレーぐらい、ショッピングセンターのレストラン街でもカレーメニューの多さに迷ってしまうほど
◇ あらゆる局面で食される
一度にたくさんの人が食べらることができるつくる人にとってサイコ―のメニュー、夏のキャンプ地や災害時にも大活躍 また朝カレー、夏カレーという言葉があるように季節や昼夜を問わずに食べられる
◇ 誰でもカンタンにつくれる
基本的に、市販のルーを使って煮込むだけで出来るので失敗が少ない
◇ おふくろの味
辛さや具材などの味付けは各家庭で違っているが、お母さんが作ってくれる、わが家味のカレーは、郷愁も誘う
◇ ご当地カレー
日本の各地方の特産物を使用したカレー。札幌スープカレー(札幌)、ほたてカレー(青森)、サバカレー(千葉)、よこすか海軍カレー(横須賀市)、松阪牛カレー(三重県)、総長カレー(京都市)、焼きカレー(福岡県)、ゴーヤーカレー(沖縄)
◇究極の国民食カレーといえば…
1903年に日比谷で開業した「松本楼」という洋風レストラン。2度の焼失を乗り越えて今なお健在の伝統のレストラン。一度目は「関東大震災」、二度目は日比谷公園内でのデモ(日比谷暴動事件)
2度目の焼失時には、再興までに二年の歳月を要した。その時の再興への願いへの感謝を表す記念行事として、毎年9月25日限りで「10円カレーセール」を実施している。※通常は880円(2015年現在)のハイカラビーフカレーが、先着1500名に限り10円で振る舞われる。さらにこの売上金を交通遺児育英会や日本ユニセフ協会、阪神大震災の時には義捐金として寄付している。
不幸を経験した人だからこその発想。カレーを介しての日本人の優しさバトンリレー、これぞ究極の日本人国民食カレーではないだろうか。
今月25日の「10円カレー」まであと少し、いつかは食べてみたいものだ。
本日のまとめ
家計調査データでは、夏場のカレールゥへの支出は少ない。まあ暑いときにわざわざ汗だくになりながらカレーを食べるなんぞ、画にはなってもねえ。第一つくるほうはたまらんわなあ。しばらくはレトルトカレーで我慢するか…