日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

9月20日は、月に一度のペットフードの日(2016/9/20)

毎月20日は「ペットフードの日」。というわけで本日は【ペットフード】について書く。

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◇20日がペットフードの日の謂れは?

2 × 10 = 20。「フー」×「ド」ということで、一般社団法人ペットフード協会が平成25年(2013年)に制定した。 

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◇家計調査に見るべーとフードへの支出傾向は?

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「ペットフードの日」にちなんで、総務省統計局の家計調査結果からペットフードの支出金額をみてみましょう。

下の表から

・名古屋市と札幌市の2都市が、全国平均(6,745円)の2倍近い1万1千円超の支出

・地域による偏りは見られず 

「ペットフード」への支出金額(平成26年)
順位支出金額(円)
1位 名古屋市 11,536
2位 札幌市 11,277
3位 横浜市 9,963
4位 さいたま市 9,402
5位 奈良市 9,382
・・ ・・ ・・
47位 青森市 3,834
48位 富山市 3,358
49位 那覇市 3,317
50位 福井市 3,172
51位 佐賀市 3,011
  全国 6,745

 

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ペット産業の動向~市場規模、競争環境などのサマリー

・ペット産業の市場規模は全体で約1兆4,000億円付近で推移

・ペットのほとんどを占める、犬と猫の飼育頭数の合計は減少傾向にあるものの、市場規模は全体として微増傾向

・ペットの家族化に伴う、高単価商材の伸長、ペット保険等新サービスが市場に受け入れられ始めていることが背景

・人間と同じく、「少子高齢化」現象が起きており、新生児の数が減りつつも医療の発展に伴い、平均寿命が延びている

〇業界概要

ペット産業の主たるターゲットである犬・猫は全国に約2,000万頭いると言われている。この数は、15歳以下の子供よりも多く、65歳以上の高齢者よりは少ない、といった規模感で、絶対数は極めて多い。

ペット産業は大きく4つの市場に分かれる。

1)ペットフード:4,000億円超の最大セグメントであり、市場の約3割を占める
2)ペット用品:2,500億円程度で市場の15~20%程度を占める
  (ペットシート、猫砂、ペット用シャンプーなどと品目は多様)
3)動物医療:2,000~2,500億円程度で市場の約15%を占める
4)その他:生体販売や、トリミング、トレーナー等その他サービスペットフードとペット用品の流通経路は、メーカーから卸業者を介してペットショップなどの小売店へ納入されることに加え、近年ではホームセンターやスーパーマーケットなどへの納入も増加し、小売チャネルは多様化している。

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〇市場環境

業界にとって最大のトピックは「飼育頭数の減少」

ペットフード協会の調査によれば、犬の飼育頭数は減少傾向にあり、猫の飼育頭数が犬を逆転するのは時間の問題だと言われている(2015年末時点)

犬・猫・その他ペットの飼育頭数推移犬・猫・その他ペットの飼育頭数推移出所:一般社団法人ペットフード協会資料をもとにアイペット損保にて作成

 

【ペットフード協会】 近年小型ペットの人気が上昇していることや、室内飼育が増加していることなどの影響で、ペットフードの出荷総量と大型犬向けの需要は減りつつある。一方、小型志向の影響を受けない猫は、長期的に飼育頭数が安定しており、キャットフードの需要も安定、足元では微増となっている。また近年では、犬種・猫種別にフードが発売されており、ユーザーに一定の支持を得ていることから、家族化の進行に伴う個別化・多様化が進んでいる。

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本日のまとめ

① ペット(犬・猫)の飼育数は約2000万頭で、日本のこどもの数(15歳未満人口)約1600万人を大きく上回っている

② 犬の飼育数は減少傾向にある一方、猫の飼育数は増加傾向にあり、近い将来に犬の飼育数を逆転する予想

③ 犬・猫を合わせた総数は若干の減少傾向にあるものの、ペット市場規模自体は拡大傾向

当たり前のことなのだが、人間社会の少子高齢化とペット市場とのあまりに直結していることに、強い衝撃を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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