いまさら聞けない!? お彼岸ってなに? お彼岸行事の不思議(2016/3/17)
3月17日は彼岸の入り。春分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間が「彼岸」。先祖に敬意をはらう意識が薄れ、行事も形骸化しているため、“お彼岸のなんたるか”を知らない人も増えている。
そこで今日は【いまさら聞けない お彼岸】について書く。
◇お彼岸って?
・彼岸には春彼岸と秋彼岸がある
・春は、春分の日(3月21日頃。その年により変動)、秋は、秋分の日(9月23日頃。その年により変動)を中日として、その前後の3日を合わせた7日間が彼岸
2016年 【春のお彼岸】
3月17日(木):彼岸入り
3月20日(日):彼岸の中日(=春分の日。21日振替休日)
3月23日(水):彼岸明け
◇なぜお彼岸にお墓参りをするの?
・春分と秋分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日、お彼岸にお墓参りに行く風習は、この太陽に関係している
・仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)という
・彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになった
◇なぜお彼岸(中日)は祝日?
・彼岸の中日である「春分の日」「秋分の日」は国民の祝日
祝日法による趣旨は……
春分の日=『自然をたたえ、生物をいつくしむ日』
秋分の日=『祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日』
◇なぜ「暑さ寒さも彼岸まで」というの?
・春分と秋分は、ともに暦の上では春と秋の折り返し地点
春分は春(立春~立夏の前日)の折り返し地点
⇒春分以降、昼が長くなってゆく⇒寒さが和らぎ暖かくなる
秋分は秋(立秋~立冬の前日)の折り返し地点
⇒秋分以降、昼が短くなってゆく⇒暑さが和らぎ涼しくなる
◇お彼岸といえば…「牡丹餅」?「お萩」?
・「ぼたもち」と「おはぎ」は、餅米とアンコで作られた同じ食べ物
・食べる時期が異なる為、それぞれの季節の花を意識して名前が変えられている
春にお供えする場合は「牡丹餅」と書き、一般的にはこしあんを使用
秋にお供えする場合は萩〔はぎ〕の花を意識して「お萩」と呼ばれ、あんは粒あんを使用
・あずきは古くから邪気を払う効果がある食べ物として食べられており、それが先祖の供養と結びついたと言われている
本日のまとめ
当事者になってはじめてわかることがあるが、その最たるものが冠婚葬祭。外から眺めていると、なんて非合理的でムダとばかり思っていたことが、それぞれひとつひとつに意味があり、なにひとつショートカット出来ないことを知る。
とはいえ、「スピード」「合理化・効率化」至上主義の昨今、冠婚葬祭のお金・時間等のムダを排除する流れがある。
テレビで「ドライブスルーシステムのお葬式」を報じていた。車に乗ったままお焼香出来るのでお年寄りや体の不自由な人も参加できる。しかもその様子が画面に映るので当家も確認できるとか…
賛否両論はあるだろうが、有難いと思った人は多いはず。しかしここでその是非について言及しない。
ただ、冠婚葬祭に限らず、選択肢が多く示されることは歓迎する。タブーや常識にとらわれ過ぎていては、改革は出来ない。真の改革は、改善改良の延長線上にはないのは確かと思う。
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