二十四節気七十二候36「啓蟄 蟄虫啓戸」(2016/3/5)
二十四節気七十二候」第36回目のお勉強。過去の勉強で、なんとはなく、古来の自然と共生した暦の数え方が好きになってきた。例によって、私も勉強中のために、いつも以上につたないブログになることはご容赦を。
二十四節気の第3番目「啓蟄」、七十二候は「初候(第七候) 蟄虫啓戸」で期間は3月5日頃から3月9日頃までの間をいう。読みは「すごもりむしとをひらく」で、「冬籠りの虫が出てくる」という意味。
◇啓蟄 蟄虫啓戸の頃の暮らしは?
3月が始まって、寒い間地中深く冬籠りしていた虫たちが、地表に姿をあらわす頃。人間も入園入学、新社会人、就職のための独り立ち… 新しい人生のスタートに向かって、始動し始める頃。
◇ 二十四節気七十二候一覧(ウィキペディアより) 初候東風解凍東風が厚い氷を解かし始める
二十四節気 |
候 |
略本暦(日本) |
宣明暦(中国) | ||
---|---|---|---|---|---|
名称 |
意味 |
名称 |
意味 | ||
|
|
|
東風解凍 |
東風が厚い氷を解かし始める |
|
次候 |
黄鶯睍睆 |
鶯が山里で鳴き始める |
蟄虫始振 |
冬蘢りの虫が動き始める |
|
末候 |
魚上氷 |
割れた氷の間から魚が飛び出る |
魚上氷 |
割れた氷の間から魚が飛び出る |
|
初候 |
土脉潤起 |
雨が降って土が湿り気を含む |
獺が捕らえた魚を並べて食べる |
||
次候 |
霞始靆 |
霞がたなびき始める |
鴻雁来 |
雁が飛来し始める |
|
末候 |
草木萠動 |
草木が芽吹き始める |
草木萠動 |
草木が芽吹き始める |
|
初候 |
蟄虫啓戸 |
冬蘢りの虫が出て来る |
桃始華 |
桃の花が咲き始める |
|
次候 |
桃始笑 |
桃の花が咲き始める |
倉庚鳴 |
山里で鶯が鳴き始める |
|
末候 |
菜虫化蝶 |
青虫が羽化して紋白蝶になる |
鷹化為鳩 |
||
初候 |
雀始巣 |
雀が巣を構え始める |
玄鳥至 |
燕が南からやって来る |
|
次候 |
桜始開 |
桜の花が咲き始める |
雷乃発声 |
遠くで雷の音がし始める |
|
末候 |
雷乃発声 |
遠くで雷の音がし始める |
始雷 |
稲光が初めて光る |
|
初候 |
玄鳥至 |
燕が南からやって来る |
桐始華 |
桐の花が咲き始める |
|
次候 |
鴻雁北 |
雁が北へ渡って行く |
田鼠化為鴽 |
||
末候 |
虹始見 |
雨の後に虹が出始める |
虹始見 |
雨の後に虹が出始める |
|
初候 |
葭始生 |
葦が芽を吹き始める |
萍始生 |
浮き草が芽を出し始める |
|
次候 |
霜止出苗 |
霜が終り稲の苗が生長する |
鳴鳩払其羽 |
鳴鳩(いかる)が羽を払う |
|
末候 |
牡丹華 |
牡丹の花が咲く |
戴勝降于桑 |
||
初候 |
蛙始鳴 |
蛙が鳴き始める |
螻蟈鳴 |
雨蛙が鳴き始める |
|
次候 |
蚯蚓出 |
蚯蚓が地上に這出る |
蚯蚓出 |
蚯蚓が地上に這出る |
|
末候 |
竹笋生 |
筍が生えて来る |
王瓜生 |
王瓜(からすうり)の実が生り始める |
|
初候 |
蚕起食桑 |
蚕が桑を盛んに食べ始める |
苦菜秀 |
苦菜(にがな)がよく茂る |
|
次候 |
紅花栄 |
紅花が盛んに咲く |
靡草死 |
薺(なずな)など田に生える草が枯れる |
|
末候 |
麦秋至 |
麦が熟し麦秋となる |
小暑至 |
ようやく暑さが加わり始める |
|
初候 |
螳螂生 |
螳螂が生まれ出る |
螳螂生 |
螳螂が生まれ出る |
|
次候 |
腐草為蛍 |
腐った草が蒸れ蛍になる |
鵙始鳴 |
鵙が鳴き始める |
|
末候 |
梅子黄 |
梅の実が黄ばんで熟す |
反舌無声 |
鶯が鳴かなくなる |
|
初候 |
乃東枯 |
夏枯草が枯れる |
鹿角解 |
鹿が角を落とす |
|
次候 |
菖蒲華 |
あやめの花が咲く |
蜩始鳴 |
蝉が鳴き始める |
|
末候 |
烏柄杓が生える |
半夏生 |
烏柄杓が生える |
||
初候 |
温風至 |
暖い風が吹いて来る |
温風至 |
暖い風が吹いて来る |
|
次候 |
蓮始開 |
蓮の花が開き始める |
蟋蟀居壁 |
蟋蟀が壁で鳴く |
|
末候 |
鷹乃学習 |
鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える |
鷹乃学習 |
鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える |
|
初候 |
桐始結花 |
桐の実が生り始める |
腐草為蛍 |
腐った草が蒸れ蛍となる |
|
次候 |
土潤溽暑 |
土が湿って蒸暑くなる |
土潤溽暑 |
土が湿って蒸暑くなる |
|
末候 |
大雨時行 |
時として大雨が降る |
大雨時行 |
時として大雨が降る |
|
初候 |
涼風至 |
涼しい風が立ち始める |
涼風至 |
涼しい風が立ち始める |
|
次候 |
寒蝉鳴 |
蜩が鳴き始める |
白露降 |
朝露が降り始める |
|
末候 |
蒙霧升降 |
深い霧が立ち込める |
寒蝉鳴 |
蜩が鳴き始める |
|
初候 |
綿柎開 |
鷹乃祭鳥 |
鷹が捕らえた鳥を並べて食べる |
||
次候 |
天地始粛 |
ようやく暑さが鎮まる |
天地始粛 |
ようやく暑さが鎮まる |
|
末候 |
禾乃登 |
稲が実る |
禾乃登 |
稲が実る |
|
初候 |
草露白 |
草に降りた露が白く光る |
鴻雁来 |
雁が飛来し始める |
|
次候 |
鶺鴒鳴 |
鶺鴒(せきれい)が鳴き始める |
玄鳥帰 |
燕が南へ帰って行く |
|
末候 |
玄鳥去 |
燕が南へ帰って行く |
羣鳥養羞 |
多くの鳥が食べ物を蓄える |
|
初候 |
雷乃収声 |
雷が鳴り響かなくなる |
雷乃収声 |
雷が鳴り響かなくなる |
|
次候 |
蟄虫坏戸 |
虫が土中に掘った穴をふさぐ |
蟄虫坏戸 |
虫が土中に掘った穴をふさぐ |
|
末候 |
水始涸 |
田畑の水を干し始める |
水始涸 |
田畑の水を干し始める |
|
初候 |
鴻雁来 |
雁が飛来し始める |
鴻雁来賓 |
雁が多数飛来して客人となる |
|
次候 |
菊花開 |
菊の花が咲く |
雀入大水為蛤 |
雀が海に入って蛤になる |
|
末候 |
蟋蟀在戸 |
蟋蟀が戸の辺りで鳴く |
菊有黄華 |
菊の花が咲き出す |
|
初候 |
霜始降 |
霜が降り始める |
豺乃祭獣 |
山犬が捕らえた獣を並べて食べる |
|
次候 |
霎時施 |
小雨がしとしと降る |
草木黄落 |
草木の葉が黄ばんで落ち始める |
|
末候 |
楓蔦黄 |
もみじや蔦が黄葉する |
蟄虫咸俯 |
虫がみな穴に潜って動かなくなる |
|
初候 |
山茶始開 |
山茶花が咲き始める |
水始氷 |
水が凍り始める |
|
次候 |
地始凍 |
大地が凍り始める |
地始凍 |
大地が凍り始める |
|
末候 |
金盞香 |
水仙の花が咲く |
野鶏入水為蜃 |
||
初候 |
虹蔵不見 |
虹を見かけなくなる |
虹蔵不見 |
虹を見かけなくなる |
|
次候 |
朔風払葉 |
北風が木の葉を払い除ける |
天気上勝地気下降 |
天地の寒暖が逆になる |
|
末候 |
橘始黄 |
橘の葉が黄葉し始める |
閉塞而成冬 |
天地の気が塞がって冬となる |
|
初候 |
閉塞成冬 |
天地の気が塞がって冬となる |
鶡鳥不鳴 |
やまどりが鳴かなくなる |
|
次候 |
熊蟄穴 |
熊が冬眠のために穴に隠れる |
虎始交 |
虎が交尾を始める |
|
末候 |
鱖魚群 |
鮭が群がり川を上る |
茘挺出 |
大韮が芽を出し始める |
|
初候 |
乃東生 |
夏枯草が芽を出す |
蚯蚓結 |
蚯蚓が地中で塊となる |
|
次候 |
麋角解 |
大鹿が角を落とす至 |
麋角解 |
大鹿が角を落とす |
|
末候 |
雪下出麦 |
雪の下で麦が芽を出す |
水泉動 |
地中で凍った泉が動き始める |
|
初候 |
芹乃栄 |
芹がよく生育する |
雁北郷 |
雁が北に渡り始める |
|
次候 |
水泉動 |
地中で凍った泉が動き始める |
鵲始巣 |
鵲が巣を作り始める |
|
末候 |
雉始雊 |
雄の雉が鳴き始める |
野鶏始雊 |
雄の雉が鳴き始める |
|
初候 |
款冬華 |
蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す |
鶏始乳 |
鶏が卵を産み始める |
|
次候 |
水沢腹堅 |
沢に氷が厚く張りつめる |
鷙鳥厲疾 |
鷲・鷹などが空高く速く飛び始める |
|
末候 |
鶏始乳 |
鶏が卵を産み始める |
水沢腹堅 |
沢に氷が厚く張りつめる |
本日のまとめ
昨日(3月4日)の京都は、最高気温20℃と4月上旬並み。朝は寒いので防寒コートを着るが、日中は汗が出るは、花粉の飛散はすごいはで参ってしまう。この暖かさで、冬籠りしていた虫たちは、いっせいに地表に姿をあらわす。
♪ 春は近い、春は近い、足音が近~い ♪
ドラマ「冬物語」主題歌 歌:フォー・クローバース、作詞:阿久悠
しかし安心するなかれ、このまま春が進むわけはなく、必ずやあとあと2~3回寒さのぶり返しがある。だからコートの片づけはいま少し待ったほうが良い。
↓ 時間のある人もない人も、ついでにポチッとクリック よろしく!!!
↓ 365日の晩ごはんブログ【新着】 クリックよろしく ↓ 販
売促進のネタ帳