トマトは果物？(2015/10/14)
トマトって夏限定のものかと思っていたけれど、スーパーでは一年中見かける。実に種類も多く、中には糖度が高いトマトもある。
そこで本日は【トマト】を取り上げる。
◇トマトって何種類ぐらいあるの?
旬の食材百科によると、トマトは30種類以上あるようだ。私は「桃太郎」か「フルーツトマト」ぐらいしか知らないが… 昔の野菜くさいトマトは、なんという品種何だろう?
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/tomatoVarie1.htm
↑旬の食材百科
◇家計調査に見る、京都人のトマトへの支出ランク
京都人は野菜・海藻への支出は全国1位、さすが京野菜の地だけあって、実に野菜好きである。そんななかで「トマト」品目への支出を見ると、全国7位。ちなみに、油脂・調味料分類の「ケチャップ」を見ると全国11位。さらに、飲料分類のなかの“トマトジュース”を含む「果実・野菜ジュース」も全国11位。
世界のタキイ種苗の本拠地がある京都で、トマト関連の消費がさほど多くないことはある意味意外。
長くブラジルに住んでいた人から、タキイ種苗は日本国内よりも海外で名前が知られている企業と聞いたことがある。
◇トマトは野菜か果物か?
その昔、アメリカで本当に裁判があったそうな。
以下は知る・楽しむ [野菜クイズ] / サラダカフェ Salad Cafeなどからの転載
1887年にNixonという人がトマトを輸入しようとしたところ、1883年に施行された「野菜には価格に応じて10％の関税を課す」という関税法に対して、トマトが「fruit」であると主張したことがその裁判の発端だそうです。
Nixon側は、植物学辞典をもとに、「fruit（果実）とは、種子を含んでいる植物、あるいは、そのような植物の一部」と主張します。(対する野菜は、キャベツ、カリフラワー、ジャガイモなど）。
しかし、裁判官のGrayという人は「トマトは、肉や魚と並んで料理の基礎をなしている。デザートとして食べない。ここは、日常生活における意味に沿って判断するのが妥当である」という理由で、Nixonの主張を却下しました。
この記事の筆者は、「トマトは植物学的に言えば『fruit（果実）』であり、日常生活では『vegetable』である。それはどちらの意見も正しい」とコメントしています。
補足ですが、英語の場合、「fruit」を「果実」とするか「果物」とするかと言うことにも注意が必要で、この裁判の場合、「果物」であると言うよりむしろ、「果実」であると主張しているようにも見受けられます。また、蛇足になりますが、植物学的に「果実」とは、「被子植物の花が受精し、その子房および付随した部分が、発育・成熟したもの」のことです。
野菜か果物かという区別は、「副食として食べるか、それともデザートとして食べるか」という主観によって変わってくるもの思います。仮に、品種改良によってデザートとして食べられるような甘いトマトが出来たら、もしかしたら、それは果物として扱われるかもしれません。
農水省でも、生産段階では、これらは野菜です。しかし、農水省の流通段階や卸売市場では、これらは果実扱いです。更に、日常生活では、果物扱いされています。
◇日本人のトマト好き度は?
『桃太郎』を開発したタキイ種苗の「トマトに関する意識調査」結果(抜粋)
1. あなたはトマトが好きですか？
「好き（48.7％）」「どちらかといえば好き（34.8％）」を合わせて83.5％が好きと回答。理由は「おいしいから（79.5％）」がトップで、「健康に良いと思うから（47.5％）」「栄養があると思うから（42.5％）」が続き、おいしさだけではなく、豊富な栄養素についても期待されていることが分かりました。
2. トマトを食べる頻は?」
「1週間の内1～2日（33.9％）」が最も多い結果となりましたが、「毎日」、「1週間の内3～4日」、「1週間の内5～6日」を合わせた割合は67.5％となっており、多くの人がトマトを週に1回以上は食べていることが分かった。
3. あなたはどのサイズのトマトを一番よく購入しますか？
「中玉（ミディ）（40.3％）」が最も多い結果となった。
◇トマトスイーツ
本日のまとめ
子どもの頃、おやつの時にはトマトに砂糖をかけて食べ、食事の時には塩をかけて食べていた。日本全体が貧しかったのか、私の家だけがそうだったのか知らないが… でも少なくとも私の家でトマトは「野菜」であり、「果物」であった。
それにしても桃太郎の生みの親がタキイ種苗と言いうことを初めて知った。
