日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

家計調査にみる「京の惣菜・お弁当事情」(2015/10/6)

秋本番で、新米や旬の野菜や魚が出回り、スーパーやコンビニの店頭には、旬素材をつかったお弁当やおにぎり、惣菜がずらりと並ぶ。

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◇京都人のお弁当・おにぎり、惣菜類への支出は?

弁当、おにぎり、惣菜は、家計調査では『調理食品』に分類される、『調理食品』への支出ランク、京都は全国8位。

ベスト10に入る品目は、「寿司(弁当) 」が1位、他の調理食品のその他(魚の照り焼き・肉のつくだ煮・焼肉)、「うなぎ蒲焼」と「コロッケ」はそれぞれ2位、「ぎょうざ」は3位。

全国1位の「すし(弁当)」も、外食分類の「すし(外食)」ランクは26位とほぼ全国平均。京都人は寿司は家で食べる寿司(仕出し・出前)は好むが、寿司屋に行ってまでは食べない性向がみてとれる。

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「ぎょうざ」の3位は、京都が発祥地の王将が餃子を身近な存在にした。ちなみに上位はテレビでも報道されて有名な、1位は宇都宮市、2位は浜松市。

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関西 点心・前菜:餃子の王将

他に主な品目では、調理パン10位、ハンバーグ 11位、天ぷら・フライ13位、おにぎり16位と意外な結果の品目も… 

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下位ランク品目をみると、「弁当」49位、 「やきとり」41位、「冷凍調理食品」37位、「そうざい材料セット」29位となる。

 

 

◇ お弁当・お惣菜コンクール

年に一度全国のスーパーマーケットが、我こそは…と自社(店)のお弁当やお惣菜の腕を競う大会。

 大会名 第50回 スーパーマーケット・トレードショー2016

 日程  2016年2月10日(水)・11日(祝木)・12日(金)

 場所 東京ビッグサイト

 主催 (新日本スーパーマーケット協会内) デリカテッセン・トレードショー運営事務局

お弁当・お惣菜大賞2016

 

本日のまとめ

調理食品から京都人の食の嗜好をみると、意外に洋食好きとの結論には至らず、むしろ寿司が1位と、和食系を好む傾向がみうけられた。

「ぎょうざ」への支出が多いことは予想通り。今から約40年前に、東京から京都に移り住んだ時にいくつか驚いたことがあるが、その一つが京都の「餃子の安さ」。元々東京には中華料理の店が多く、駅前には中華料理店が軒を連ねていた。しかし当時でも、大体の店がぎょうざ一皿250円~300円だったように記憶している。ところが京都では、「王将」と「珉珉」がしのぎを競っていたことも影響したのか、大小を問わずどこのお店も一皿100円以下ではなかったか…(80円ぐらいだったように記憶している)。だからみんな餃子を一皿でなく、二皿、三皿と注文していた。