日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

プレミアムフライデー(2月)効果って???(2017/3/9)

「働き方改革」と「消費喚起」を目的に、経産省が民間団体と2人3脚で始めた、『プレミアムフライデー』。
2月が28日までしかなかったので、3月のプレミアムフライデーまであと3週間。今月は年度末の3月31日(金)。
働き方改革のほうは進みそうもないが、民間企業は頑張らざるを得ないのでは…
という訳で、2月24日のプレミアムフライでがどうであったのか、(株)インテージが首都圏1都3県を対象に調査した結果が公表されたので紹介する。
 
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〇インテージ「プレミアムフライデー」事後調査速報 サマリー
・職場でプレミアムフライデーが実施された人は2.8%、奨励は7.7%
・実施・奨励の割合は企業規模に比例。『500人未満』では9割以上が実施・奨励されず
・実際に早く帰った人は有職者の3.7%。当日の退社時間は15時台が最多
・当日は「自宅で過ごした」人が最も多く、次いで「食事に行った」、「買い物に行った」
ほぼ予想した通りの結果、首都圏でこんな結果、地方はとてもとても…ではないか。
 
 
しかしながら、直後の2/26の日経電子版には『「プレ金」消費を刺激』の記事。
 〝官民が早めの帰宅を呼びかけた24日の「プレミアムフライデー」は、都市部のスーパーや飲食店を中心に消費拡大に一定の効果があったようだ。イトーヨーカ堂では全店の売上高が通常の金曜日より15~20%増え(中略)。セールを実施したイトーヨーカ堂ではオードブルなどの販売が好調だった。〟とあるが本当か?

(参考)イトーヨーカドーのプレミアムフライデー リリース

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本日のまとめ

2月のプレミアムフライデー、初回とはいえ、鳴り物入りで始まったにしては、情けない結果に終わったと言わざるを得ない。おそらく3月も大した結果には至らないだろう。そもそも『働き方改革』と『消費喚起』というただでも困難な課題を一挙に解決しようなんて、机上の空論も甚だしい。二兎を追うもの一兎を得ず…

と言いつつも、御上主導の施策、無碍にもできない。

 

あらためてHPを見てみると、次々に企業の取り組みが追加更新されている。せっかくクリエイティブの鋭意を結集した企画、ある意味これは財産。


 

 

 

 

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