日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

必読!!! いちばん早い!! 2017年ボジョレー・ヌーボー(2016/11/24)

すっかり勢いを失った感が強い「ボジョレー・ヌーボー」商戦。

予約パンフやチラシ、売場演出からは、売り手サイドも〝ボジョレーは既に終焉した商機、しかし昨年実績があるので…〟という苦難が読み取れる。

しかし来年も11月の第3木曜日には「ボジョレー・ヌーボー」か解禁される。

という訳で、本日は【いちばん早い2017年ボジョレー・ヌーボー】について書く。

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◇2016年の ボジョレー・ヌーボーの総括

週刊ダイヤモンドonlineより

 

質問 今年、ボジョレーヌーヴォーは飲みますか?

半数以上の人が「飲まない」と回答、「飲む・飲んだ」と答えた人は1/4程度。

これが現時点でのボジョレー・ヌーボーの実態を表しているのでは…

サマリー

生産国フランスより早く飲めるという触れ込みで、バブル全盛期には「解禁パーティー」があちこちで開かれた。「初物」好きであり、軽い味わいを好んだ日本人にとっては、すっかりお馴染みのワインだ。だが、その輸入量は年々減少しており、大きな曲がり角を迎えている。

 

・年々輸入量は減少今年は全盛期の半分以下

スーパーやコンビニの店頭には「新酒解禁」を謳うポスターが躍るが、じつは年々輸入量は減少している。事実、今年の輸入量は全盛期2004年の半分にも満たない50万ケースと予想される。
2004年のピーク時には104万ケース、1248万本が輸入された。当時の日本の人口は1億2800万人。つまり、10人に1人、いや大人だけに限れば5人に1人がヌーヴォーを開けていたことになる。まさに、隔世の感を禁じ得ない。

輸入数量トップのサントリーワインインターナショナルは、「今年のモノを今年のうちに楽しみつくす」ためのボジョレーヌーヴォーパーティー「ボジョパ」の提案で、受注量は前年比9%増の8万5000ケースを見込むが、輸入量2位のイオングループ(コルドンヴェール)の輸入量は前年比15%減、3位メルシャンも前年比17%減となる模様だ。
大手スーパーの多くも仕入れを縮小し、昨年の2ケタ減を計画。コンビニも取り扱い品目を減らしており、過去5年で最低レベルとなる模様だ。
2009年にはスーパーの目玉商品として「最安値合戦」を繰り広げたペットボトルヌーヴォーもすっかり下火となり、取り扱いを中止したチェーンも多い。街も売り場もクリスマス商戦に向けて動き出す中、「解禁日後の週末までが勝負」と流通関係者も消極的だ。年中行事としてすっかり定着したかのように見えるヌーヴォーだが、年々盛り上がりを見せるハロウィーンやバレンタインのお祭り騒ぎと比べると一抹の寂しさが漂う。

・バブル全盛期には一大ブームを巻き起す

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古くは「土用の丑の日」の鰻から、近年では「恵方巻き」の全国展開まで、旬のイベントが大好きなお祭り好き日本人の消費マインドをくすぐるマーケティングの中でも、ヌーヴォーは成功事例の一つだった。
日本人にとって、「初鰹」や「新茶」「新米」のような初物は粋の証でもあり、日付変更線に一番近い日本では、世界の先進国で最も早くヌーヴォーを飲める。日本人のワイン消費量は先進国の中でも最低レベルだが、年に一度だけワインを飲む、そのワインがヌーヴォーだったのだ。
バブル全盛期には一大ブームを巻き起こし、成田空港まで駆けつけて、カウントダウンと共に「世界初ヌーヴォー」に酔いしれる人々の光景は秋の風物詩だった。都心でも多くの店で解禁日未明に「解禁パーティー」が開かれたものだ。

さらに、生産者からは毎年のように購買意欲を駆り立てるメッセージが届く。20年前の96年は、「10年に一度の逸品」。翌年には「1976年以来の品質」。98年はまた「10年に一度の当たり年」。さらに翌年は「品質は昨年より良い」。以降、2001年も「ここ10年で最高」、2002年には「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」、2003年には「100年に一度の出来」である。毎年「過去最高」が繰り返される中、昨年2015年に至っては、ボジョレーの帝王と言われるジョルジュ・デュブッフ氏をして「わが人生最良のヌーヴォー」とまで言わしめるヴィンテージとなった。

 

・ワイン市場の成熟とチリ産普及も背景?

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日本で今、ワインといえばフランスではなくチリである。昨年はチリ産ワインの輸入量が初めてフランスを抜いてトップになった。ワンコインで買える安さ、甘くて濃くてわかりやすい味わいは、すっかり家庭に定着した。

ワイン愛好家にとってもまた、ヌーヴォーはただ「新しい」だけが取り柄のワインであり、同じ金額を払うならもっとおいしいワインはたくさんある。
一人あたりの消費量は少なくても、ワインはすっかり日常に根付き、「市場は成熟した」と見る向きも多い。

 

・ヌーヴォーは大きな曲がり角「春ボジョレー」も登場

春ボジョレー

ボジョレーにとって日本市場は最大顧客で、全体の出荷量のほぼ半分を占める。

しかし、ヌーヴォーの生産量はボジョレーの全生産量の3割しかない。ボジョレーワイン委員会は、年間を通して楽しめるワインとして、「クリュ・ボジョレー」(AOC村名ボジョレー)のプロモーションを開始。「春ボジョレー」をヌーヴォーに続く柱に育てようとしているが、今さらボジョレー=ヌーヴォーのイメージを覆すのは難しそうだ。
毎年「最高の出来」という謳い文句で市場を席巻してきたボジョレーヌーヴォーは今、大きな曲がり角を迎えている。

 

 

本日のまとめ

2017年の ボジョレー・ヌーボーの基本与件と動向予測

・2017年のボジョレー・ヌーボー解禁日(11月の第3木曜)は11月16日

・ダウントレンドに歯止めがかかるような話題はない。ワイン通のタレントを起用しても、いったん冷めた消費者の気持ちを再び高揚させるのは非常に難しい

ではどうすべきか…

ヒントのタネにもならないが

① 過去の栄光を忘れる

 広告費・人件費と売り上げを検証して、果たして儲かっているのか?

② 新しい切り口で活路を見い出す

 詳細はいずれ機会があれば…

 

 

 

 

 

 

 
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