いわばお菓子のオリンピック!! 菓子博2017はお伊勢さんで開催(2016/9/14)
今年の夏は4年に一度のスポーツの祭典、リオ・五輪で日本中が沸いた。再来年の2020年2月には、韓国の平昌(ピョンチャン)で「冬季五輪、同じ年の6月から7月にかけてはロシアでワールドカップサッカー大会が開催される。
共通するのは、ともに4年に一度の祭典。
オリンピックやワールドカップとスケールは比較にならないが、『全国菓子博覧会』というお菓子の祭典も4年に一度開催される。
来年2017年が開催年にあたり、お伊勢さんでの開催が発表された。という訳で本日は【菓子博2017】についして書く。
お菓子の博覧会は、お菓子の祭典としてほぼ4年に1度、全国の各地を回って開催されています。その地域のお菓子屋さんがつくっている菓子工業組合が主催しているものですが、地方自治体もバックアップする大きなイベントとなっています。
お菓子の博覧会の始まりは古く、明治44年の第1回帝国菓子飴大品評会に遡ります。戦争による一時中断はありましたが、全国のお菓子屋さんの熱意で復活し、名称を全国菓子大博覧会と変えて、1世紀にわたり、これまで26回の開催を重ねてきました。
会場では、全国よりお菓子が集められ展示・即売され、また菓匠により作られた工芸菓子が披露されます。優秀な作品には皇族による総裁賞、内閣総理大臣賞、農林水産大臣賞などが授与されますが、全国菓子大博覧会での受賞は菓子業界の中でも最高の栄誉とされ、賞をもらうために全国のお菓子屋さんは日々研鑽をし続けています。皆さんは、街のお菓子屋さんの店先によく賞状が飾られているのを見たとはありませんか。
第27回全国菓子大博覧会が三重県伊勢市で平成29(2017)年4月に開催される。
〇歴代菓子博
回 | 年 | 名称 | 愛称 | 開催都市 | 開催会場 | 入場者数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1911年 | 帝国菓子飴大品評会 | 東京市 | 三会堂 | ||
2 | 1912年 | 帝国菓子飴大品評会 | 金沢市 | 兼六公園前田別邸(現・兼六園) | ||
3 | 1919年 | 全国菓子飴大品評会 | 大阪市 | 大阪商品陳列所 | ||
4 | 1921年 | 全国菓子飴大品評会 | 広島市 | 広島県商品陳列所(現・原爆ドーム) | ||
5 | 1923年 | 全国菓子飴大品評会 | 福岡市 | 福岡商品陳列所 | ||
6 | 1926年 | 全国菓子飴大品評会 | 京城府 | 総督府商品陳列所 | ||
7 | 1928年 | 全国菓子飴大品評会 | 岐阜市 | 岐阜市商品陳列所 | ||
8 | 1931年 | 全国菓子飴大品評会 | 松山市 | 松山市商品陳列所 | ||
9 | 1933年 | 全国菓子飴大品評会 | 新潟市 | 新潟市商工奨励館 | ||
10 | 1935年 | 全国菓子大博覧会 | 仙台市 | 仙台市商工奨励館 | ||
11 | 1939年 | 全国菓子大博覧会 | 大分市 | 市内の特設会場 | ||
12 | 1952年 | 全国菓子大博覧会 | 横浜市 | 横浜フライヤージム[† 1] | ||
13 | 1954年 | 全国菓子大博覧会 | 京都市 | 岡崎勧業館、同別館、岡崎動物園 | ||
14 | 1957年 | 全国菓子大博覧会 | 長崎市 | 長崎国際文化会館附近一帯 | ||
15 | 1961年 | 全国菓子大博覧会 | 名古屋市 | 愛知県庁前広場特設会場 | ||
16 | 1965年 | 全国菓子大博覧会 | 秋田市 | 山王通り特設会場 | ||
17 | 1968年 | 全国菓子大博覧会 | 札幌市 | 大通公園 | ||
18 | 1973年 | 全国菓子大博覧会 | 鹿児島市 | 鴨池運動公園 | ||
19 | 1977年 | 全国菓子大博覧会 | 静岡市 | カネボウ跡地(現・静岡産業支援センター) | ||
20 | 1984年 | 全国菓子大博覧会 | 東京都 | 明治神宮外苑絵画館前 | ||
21 | 1989年 | 全国菓子大博覧会 | 松江菓子博'89 | 松江市 | 北公園 | |
22 | 1994年 | 全国菓子大博覧会 | 金沢菓子博'94 | 金沢市 | 西部緑地公園 | 74万人[1] |
23 | 1998年 | 全国菓子大博覧会 | 岩手菓子博'98 | 盛岡市 | アピオ | 45万人[2][3] |
24 | 2002年 | 全国菓子大博覧会 | くまもと菓子博2002 | 熊本市 | 熊本城、グランメッセ熊本 | 55万人[4] |
25 | 2008年 | 全国菓子大博覧会 | 姫路菓子博2008 | 姫路市 | 姫路城・姫路公園 | 92万人[5][6][7] |
26 | 2013年 | 全国菓子大博覧会 | ひろしま菓子博2013 | 広島市 | 広島市中央公園 (旧広島市民球場跡地・広島県立総合体育館・ハノーバー庭園など) |
80万7000人[8][9] |
27 | 2017年[10] | 全国菓子大博覧会 | お伊勢さん菓子博2017 | 伊勢市[10][† 2] | 三重県営サンアリーナ及びその周辺 |
この博覧会では品評会も行われ、賞に応じた出品料を納めた作品・商品には、最高賞である名誉総裁賞・内閣総理大臣賞などの賞が贈られ、「和菓子のオリンピック」と呼ばれている。全国で発売されている土産菓子の中には、この博覧会で賞を獲得したということを売りにしているものも多い。
〇第27回全国菓子大博覧会・三重の概要
日時:2017年4/21(金)~5/14(日)
場所:三重県営サンアリーナ及びその周辺
本日のまとめ
お伊勢さんといえば、「赤福」。
キオスクで一番売れる商品が赤福と聞いたことがあるが、菓子博の開催でまたまたバカ売れするのだろう。