日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

初めて知ることもいっぱい!! トマト学入門(2016/6/17)

最近食品スーパーのチラシに『トマト』の特集が訴求されるようになった。トマトについては、その種類の多さとハウス栽培化によって、一年を通して売場に並んでいる印象を持っているが… 美味しいのはやはり夏なのか…?

という訳で本日は【トマト】について書く。

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◇トマトといえば「カゴメ」

カゴメのHPに『トマト大学』なるサイトを見つけた。

トマトの歴史、栄養価、おいしさのヒミツ、世界のトマト事情… 5つの学部からなる総合大学、さすがミスター?!トマト『カゴメ』だけのことはある。

流通事情の前に、先ずはここで一通りの勉強を。

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◇流通業におけるトマトの展開

〇ローソン

毎週新商品が出てきて飽きさせないコンビニ。先週のローソンでは「トマト」を使った新メニューが登場。

(詳細は「ローソン研究所 マチの健康ステーション」へ)

 

◇チェーンストアにおけるトマト特集チラシ

抗酸化力や血糖値を下げる、ダイエットにも良いなど、最近ではすっかり「健康食品」となったトマト。旬のこの時期には、スーパー各社のチラシでも目を引く企画が登場する。

ここ数年のチラシから、特に気に入ったものを・・・

〇バロー(2015/6/10-14)

自社直営農場産のトマトに始まり、フルーツトマト、オレンジミニトマト、アイコミニトマト、房付きミディトマトなど、それぞれの特徴(味、糖度、固さなど)を紹介。

バローファームのキャラクター「トマッシー」も登場。

 

〇バロー(2016/6-1-5)

 「旬をまるごと トマトフェア」 昨年よりもデリカが増えた印象。

 

〇西友(2015/7/2-8)

西友 「トマトのウマさがトマらない」 トマト+αでレシピを4品紹介、トマト+ひき肉、+鶏肉、+たこ、+しらす

 

〇西友(2016/6/4-8) 「トマトの夏」昨年より1ヶ月早いタイミングで訴求

 

〇関西スーパー(2015/6/23-26)「トマト健康家族」

かつては「朝食のトマト」はトマトジュースかサラダくらいなものだったが、パンのせ野菜や冷製トマトスープなども

 

〇阪急オアシス「Tomato Festa」(2016/6/4~5)

トマトデザートが豊富

 

〇マツモト「真っ赤な恵み」(2016/6/9~10)

赤いものなら何でもアリ。アメリカンチェリー、大石早生プラム、赤身の魚(鮭、まぐろ)、焼肉、赤ワイン・・・

 

各社とも種類豊富で効能の説明、レシピなど消費者への情報が充実している。もちろんメーカーのホームページにはかなわないが・・・(カゴメの生鮮トマトラインナップを紹介したページはここ)。

例年これほど目立っているトマト。ホントに売れているのか、総務省の家計調査を使って 2000年以降の主な夏野菜への支出を調べてみた。

グラフはトマト、ピーマン、なす、きゅうり、生鮮野菜への支出の対2000年比。

2015年のトマト、ピーマンへの支出は2000年比でそれぞれ27%、24%増えている。

生鮮野菜全体では6%増だから、トマトとピーマンは飛び抜けている。

同じ夏野菜でも、なす、きゅうりは支出が減っている(それぞれ17%、11%)。

 

トマトの支出が大きく伸びた2012年の3月には、日経にこんな記事がある。

日経「3月消費者物価、トマト人気が押し上げも」(2012/4/27)

3月消費者物価、トマト人気が押し上げも 生鮮含む総合指数

 総務省が27日朝発表した3月の全国の消費者物価指数(CPI、2010年=100)によると、トマトが前年同月比37.4%上昇した。天候要因にくわえ健康増進に効果があるとして店頭の需要が伸びたことで大幅な上昇となり、生鮮食品を含む総合指数を押し上げた。同指数は0.5%上昇の100.3と、3カ月連続のプラスだった。

 今冬の寒さが厳しかったことで野菜価格全体で高止まり傾向が続いていることに加えて、2月に京都大などがトマトに脂質の代謝を促進する成分があると発表したことを機に人気に火がついたことも影響したとみられる。

 もっとも、生鮮食品は値動きが激しく、統計では生鮮食品を除く総合指数を主要な指標としてとらえることが多い。〔日経QUICKニュース〕

 

◇家計調査に見る、京都人のトマトへの支出ランク

京都人は野菜・海藻への支出は全国1位、さすが京野菜の地だけあって、実に野菜好きである。そんななかで「トマト」品目への支出を見ると、全国7位。ちなみに、油脂・調味料分類の「ケチャップ」を見ると全国11位。さらに、飲料分類のなかの“トマトジュース”を含む「果実・野菜ジュース」も全国11位。世界のタキイ種苗の本拠地がある京都で、トマト関連の消費がさほど多くないことはある意味意外。

 

ところで10月10日「トマトの日」は当ブログでも以前紹介したが(2015/10/14記事参照)、実は6月にもトマトの日がある。写真はイオン金沢のブログから。

「石川トマトの日」は、トマトの出荷最盛期に合わせて石川県で定めたものらしい。

白山市のページ丸果石川中央青果のページ。第3土曜とあるのが気になるが・・・

「じものの日」を展開するイオンでは、北陸店舗6/11のチラシはトマト。

イオンスタイルとなみ 「トマトいろいろ勢揃い まるでトマト畑」(2016/6/11-12)

 

本日のまとめ

最後にトマトの青臭さが苦手な私でも食べられるトマトメニューを2品紹介。

【ガスパチョ】
スペイン料理の冷静スープ。暑さが厳しい夏に絶品②

Gazpacho

 

【キャピタル東洋亭『丸ごとトマトサラダ』】

看板メニュー「包み焼きハンバーグステーキ」などコースのサイドメニューにもなっているので、食事をしたら誰でも食べる機会に恵まれる。

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今回は、カゴメに倣い、流通の現場やアカデミックな視点も取り混ぜて、トマトの分析を試みたが、結果として様々な情報を並べた程度の出来に終わってしまった。私の能力をはるかに超えた手ごわい相手、トマトにあらためてチャレンジしたい。

 



 

 

 

 

 

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