・内訳 阪急本店0.8%減、阪神本店5.3%減、支店計1.6%減だった。
5月も失速!? 5月の百貨店通信簿(2016/6/11)
6月1日いっせいに、5月の百貨店業績が発表された。4月がインバウンドの影響を大きく受けて失速しただけに、5月の業績には注目していたが…回復基調にはないようだ 。本日は急きょ【5月の百貨店通信簿】をまとめてみた。
◇5月の関西百貨店売上高、総じて前年割れ 訪日客の高額消費鈍る(2016/6/1・日本経済新聞)
・化粧品やバッグなどの販売は堅調
・訪日外国人による高額品消費が落ち込んだ
・前年に比べて土曜日が1日少なかった
⇒ 主要店が前年実績を割り込んだ
◇企業別5月業績
【阪急阪神百貨店】
・百貨店の全社計売上高は前年同期比1.7%減
・化粧品やバッグは2桁増と好調だったが、主力の婦人衣料が苦戦
・免税品は時計など高額品から化粧品など消耗品へのシフト
【大丸松坂屋百貨店】
・百貨店の合計売上高は7.2%減
・心斎橋店27.5%減、梅田店5.3%減、京都店6.9%減、神戸店3.5%減
・博多大丸、下関大丸、高知大丸を加えた百貨店事業合計7.1%減
・心斎橋店本館建替えによる面積減
・前年好調であった訪日外国人売上の反動減
・土曜日が1日減
【高島屋】
・単体(13店)の売上高は前年同月比1.9%減
・国内百貨店子会社を含む17店の売上高は1.7%減
・土曜日が前年より1日減 同曜日対比(前年5月3日~6月2日)では0.5%増
・インバウンドによる免税販売額は、化粧品をはじめとした消耗品が好調に推移し5.2%増
・高額の食器や家具などが大きく落ち込んだ
【三越伊勢丹】
・国内百貨店事業の合計売上高は前年同月比6.7%減
・夏物商戦最盛期の5月に気温が昨年よりも上がらず衣料品を中心に伸び悩み、3か月連続で前年未達
・インバウンドは、前月に引き続き苦戦。主力の化粧品のほか子供服は好調の一方、宝飾時計など高額品が苦戦
【そごう・西武】
・全23店合計の売上高は3.9%減、西武池袋本店は0.6%減
・食品や化粧品といった必要購買型の商品が堅調に推移
・衣料や住居は購入が見送られた
・高額品(宝飾・時計・美術)は商談はあるものの決定が減少
本日のまとめ
5月は百貨店や量販店にとっては、案外売上が伸びない月である。総務省「家計調査(消費者の支出実態統計)」でも5月の支出額は多くない、とりわけ物販への支出は少ない。
4月に新入学、新生活などで生活環境の変化に伴う支出(入学金・授業料・引っ越し等)、5月は前半のGWで旅行や外食への支出。これらの反動から、節約志向が強まった結果、消費が伸び悩むという構図。また、中国の大きな祝日がないために、インバウンド消費も伸びない。
さて6月、百貨店にとってはお歳暮と並び年間2大商戦…であるものの、市場規模は年々減少気味、加えてネット通販など競合環境は激化の一途をたどっている。
という訳で、6月も百貨店を取り巻く環境は依然として厳しいと見る。
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