母の日過ぎたら財布の紐は硬い!? 暮らしの実情に配慮した企業に勝機?(2016/5/14)
GW・母の日が過ぎて1週間、なんとなくダラ~ッと平坦な日々が続く。
当然のことながら、消費( = 購買)活動は、『衝動買い』など一部例外はあるものの、なにか普段と異なる事象( = エポック・行事)があるタイミングで起こるもの。そしてなによりも、お金がない時は消費は沈滞する。
今週の大手量販店のチラシ、家計調査データが、そのことを物語っている。
◇GW・母の日明け週の大手量販店のチラシ
毎週定点観測していない人にはわかりにくいかもしれないが、自宅に入っている折込チラシも同じようにショボイはず。
唯一年金受給日(偶数月の15日)に関連づけた15日のシニア狙いのポイントセールが目につく程度。
〇イトーヨーカドー
・食料品は「日替り品」がメイン、住居品の「消耗品71円均一」と価格の安さを前面に打ち出したチラシ
・衣料品は「初夏の機能衣料(UV対策、吸汗速乾)」、住居品は「メーカーバーゲン」がメイン。どちらも切口としては弱い
〇イオン
・表面メインで「Jリーグ&プロ野球夏の観戦ペアチケットプレゼントキャンペーン」告知
・衣料品住居品食料品を通して「イオン スイッチON!プロジェクト」切口で商品訴求
衣料品…お出かけ気分スイッチON、陽射しガードにスイッチON
住居品…爽やか生活スイッチON、暑さ対策にスイッチON
食料品…「旬」の力でスイッチON
〇アピタ
・衣料品「PB感謝祭」、住居品「初夏を快適に楽しく」…ともにこの時期の実需品の寄せ集め?
・食料品「新発見静岡」…アピタ商圏内のご当地企画
◇家計調査では
週ごとの物販支出の推移グラフからも、当週からしばらくの間、支出が低い週が続くことを示している。
本日のまとめ
母の日のブログでも書いたが、GWと母の日が最も接近する今年は、例外なくGW・母の日翌週(今週)の支出が低下するパターン。ただし、来年は今週が母の日にあたることから、今年よりも支出は上昇するはず。ただし、翌週(=来週)の落ち込みは大きくなるが…
財布の総額は決まっているのだから、以下に買い手が買う気になるタイミングをキャッチと、それにあわせて仕掛けをするかが売り手の力量。