京の春の旬シリーズ ④【海産物 鯛(めでたい)】(2016/4/8)
京の春の旬食材シリーズ、野菜に続いて海産物、本日は【鯛】について。
昨日今日あたりから、入学式や新学期行事が催されるところも多い。
家族のハレの日の門出を祝う食卓、その真ん中には尾頭付きの鯛が鎮座している…などというのは、古き昭和の幻想か…? しかし、鯛がめでたい魚であることに変わりはない。
〇 鯛についての基本情報
◇ 鯛の種類
・スズキ目タイ科の海水魚の総称
・姿が美しく、赤みがかった色であることや、「めでたい」に通じることから縁起のよい魚とされ、祝い膳に尾頭つきで用いられることが多い
・マダイ・チダイ・クロダイなど、和名に“タイ”がついた魚は200種以上あるが、一般に“タイ”という時には、特に「マダイ」をさす
◇ 鯛の料理
・塩焼、刺身、昆布締め、煮付け、鯛しゃぶ、鯛の兜煮、潮汁、鯛めし(混ぜご飯)、カルパッチョなど
◇鯛にまつわるエピソード
・七福神の恵比寿様は釣竿で鯛を釣り上げた姿
神道では重要な地位を占めており、冠婚葬祭等の祭礼に鯛は欠かせない
・縄文人も鯛を食していた?
縄文人の塚から鯛の骨が出土しており、日本列島では古来より重要な食用魚だったと思われる
・江戸の将軍様も鯛を好まれた?
江戸時代になると、海の魚が重用されるようになり、将軍家でも鯛が喜ばれたため、鯛を“大位”と当て字をされたとのこと。ちなみに徳川家康は、鯛の天ぷら(現代の南蛮漬けやさつま揚げ)にあたって死んだとの説もある。
〇 家計調査に見る京都人の野菜好き度は?
京都人は全国で7番目の“魚介類”好き、うち“生鮮魚介”分類では4位、“鮮魚”分類では全国5位。
で、『鯛』はというと、京都人の鯛への支出額は全国6位。
1位 佐賀市、2位 北九州市、3位 熊本市、4位 長崎市、5位 山口市、7位 福岡市、8位 松山市、9位 広島市、10位 大分市。 実に上位ベスト10は全て西日本、さらに九州の都市が断然上位を占める結果には驚いたぁ~
◇ 京の伝統『睨み鯛』って?
京都の正月には、塩焼きにした鯛を、3日間箸をつけずに”睨んで”、4日目に食べるという、独特の風習 ?がある。
京都の人たちは、自分たちがすぐには食べずに、神様仏様にお供えしているというのが有力な説。正月の食卓には毎日鯛を配膳するが、自分たちは箸をつけずに、先に神様に食べて頂こうということらしい。
「睨み鯛」の風習も、家々ごとに若干異なり、「2日睨んで、3日目に食べる」
「1日睨んで、翌日食べる」「焼き鯛ではなく、生の鯛を睨む」など様々な形式があるようだ。
〇 鯛をつかったレシピ
◇ AJINOMOTO
人気の塩焼き、煮付けなど、鯛)を使ったレシピをご紹介
◇ NHKみんなのきょうの料理
本日のまとめ
養殖技術が発達した今でこそ、鯛は高級魚でなくなったが、天然ものしかなかった時代、鯛は魚の王様だったと記憶している。なによりも正月などハレの日に欠かせない食材であったことが、鯛が高級魚であった証拠である。
年末になると錦市場や百貨店のデパ地下には、鯛を買い求めるお客で溢れかえる。
甘いもの好きの私にとって、鯛といえば「鯛焼き」(笑)。
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