京の春の旬シリーズ①【野菜 筍(たけのこ)】(2016/4/5)
4月に入り、気温上昇とともに、春の食材が、鮮魚コーナーや青果コーナーに並びはじめた。 そこで今週から春の旬食材について書く。1回目の今日は【たけのこ】
〇 たけのこについての基本情報
・イネ科の植物。竹の地下茎から伸びた若い茎がたけのこ
・最も多く栽培されている品種は孟宗竹(もうそうちく)、他にスズタケ、マダケなどの品種がある
・『筍』の漢字の語原は、地上に出て一旬(10日間)で竹になることから
〇 家計調査に見る京都人の野菜好き度は?
京都人が全国で1番の野菜好きという話は、折に触れて書いている通り。
野菜・海藻 京都市(1位)、以下2位 東京都区郡、3位 川崎市、4位
新潟市、5位 横浜市…と続く。
で、春野菜の代表格『たけのこ』への支出額は、京都市は全国1位。春の京料理には欠かすことが出来ない食材。
〇 JA京都中央HP引用
・JA京都中央管内最大の特産物はたけのこで、全国的に「京たけのこ」の名で知られる。西山一帯の粘土質土壌がタケノコ栽培に向き、白子と呼ばれる上級品も採れる
・本格的にたけのこ栽培が始まったのは明治以前で、現在では京都市西京区、向日市、長岡京市、大山崎町まで連なる西山の裾野一帯で栽培され、200haの栽培面積に及ぶ。生産量は推定1,000t
【栽培の歴史】1728年に宇治黄檗宗万福寺を開山した隠元の4代目官長が中国に留学した際、長岡京市の友好都市、中国寧波市から株を持ち帰り、一部を長岡京市奥海印寺の寂照院境内に分植したという言い伝えがある
品質の高い京たけのこ |
「掘り」でタケノコ収穫 |
孟宗タケノコ発祥の地といわれる寂照院 |
敷きわら、土入れ風景 |
きれいに手入れされたタケノコ畑 |
本日のまとめ
旬の時期のたけのこが高いという向きに、お奨めは明治のお菓子『たけのこの里』。お手軽に旬を味わうことが出来るのでは…
というのは少々無責任かとも思うが、時間の関係で本日はここまで。