春を告げるイースターがアツい!①「イースターって?」(2016/2/18)
イースター市場の伸びしろが大きい。富士経済研究所によると2014年時点で、イースターは、外食から小売への波及に期待で前年比2.6倍の約6億円(見込値)。
とはいえ、日本においては、まだ広く知られていない。そこで本日から幾度かに分けて【イースターがアツい】について書くが、1回目の今日は【イースターの基本知識】について学ぶ。
◇イースターって?
イースターは別名「復活祭」。キリスト教の祭事で、十字架キリストが死後3日目にして甦ったことを記念し、春の自然の甦りを祝うお祭り。
◇イースターっていつ?
もともとは「春分の後の最初の満月の日の次の日曜日」というややこしい日付のため、今は春分を3月21日に固定して計算しているが、当然毎年日付は変動する。
余談になるが、グレゴリオ暦を使う西方教会とユリウス暦を使う東方教会で日付が異なるが、日本では「西方教会」を祝っている。で、今年のイースターは3月27日の日曜日。
◇イースターってなにをする日?
復活の象徴とされる“卵”を食べたり、ペインティングした卵を贈り合ったり、隠した卵を探したり…盛大に祝うのがポピュラーなイベント。
◇イースターに関する二つの調査サマリー
① クックパッド ユーザーアンケート
・「イースターを知っている」と回答したのは77%
・知っている人にその内容を尋ねたところ(複数回答)、最も多かったのは「卵は復活のシンボル」の63%
・「イースターにちなんで行いたいこと」では「何かしたいが、何をしたらよいか分からない」が46%、「料理を食べる」の30%が続いた
○調査結果を踏まえてのクックパッドのまとめ
イースター用レシピは、現状では普及していないものの、同社では「(ブームになっている)エッグベネディクトや冷凍卵をはじめ、安価ながらリッチな味わいを楽しめる卵料理の人気が上昇傾向にある。卵の見た目を生かした定番料理が生まれれば、行事が家庭に浸透していく」とみている。
② マイボイスコム「イースターの過ごし方に関するアンケート調査」
・イースターが「どんな行事か知っている」は2割強、「名前だけ聞いたことがある」をあわせた認知率は8割弱
・認知者のうち「キリスト教でイエス・キリストが復活したことを記念する日」「イースターエッグ」を知っている人が各5割強
・イースター認知者のうち、イースターにあたって何かした人は約8%。「イースターエッグを作る」「遊園地、テーマパークなどのイベントに行く」「イースターの飾り、小物などを購入する」など
・イースターにあたって何かしたきっかけ・理由は「テーマパークなどのイベントを知った」「自分または家族がキリスト教徒だから」「海外で暮らしたことがある」「店頭等でイースター関連商品が目についた」「自分や家族の幼稚園・保育園や学校でイベントをやった」などが各1~2割
・イースターにあたって何かした人のうち「卵」「チョコレートエッグ」購入者が各2割、「イースター限定の味やパッケージのお菓子・デザート」「イベントやテーマパークのチケット」「ケーキ」「うさぎ型のチョコレート」購入者が各1割。購入場所は「スーパー」が最も多く、「テーマパーク」「コンビニエンスストア」「デパート」などが続く。
本日のまとめ
イースターの歴史や概観を知るにつけ、何故、圧倒的にブッティストが多い日本で、このようなイベントが伸長してるのかが不思議。 クリスマスも同様であるが、、もともと宗教行事であるものを、遊びや食べる、そして集まることの楽しみの要素を取り出したり、アレンジしたりするなど、普及させる狙いがあるのだと思う。
ならば、お釈迦様の誕生を祝う「花まつり(灌仏会<かんぶつえ>)」を祝うイベントが出現してもいいと思うのだが…
次回は、イースターのメーカー、流通の取組みについて書く予定。