流通業界 12月通信簿発表
小売業界から12月の売上実績概況が発表されたのに続いて、経産省の「12月の商業動態統計」の発表もあったので、本日は【流通業界12月の通信簿】について書く。
◇業界団体別業績
〇 スーパーマーケット協会
(オール日本スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、新日本スーパーマーケット協会)
・総売上高9408億5225万円(前年同月比103.3%)、9カ月連続で前年を上回る
食品合計 8143億8188万円(+4.0%)
非食品計 858億2772万円(-1.4%)
その他 406億4265万円(-0.7%)
・高い気温で推移したため、鍋材料などの冬物商材の動きが鈍った
・野菜は全面相場安
・牛肉相場は引き続き高騰
◆日本チェーンストア協会
・総販売額1兆2948億円(既存店前年同月比 -0.7%)、前月に続いてマイナス
・部門別では、食料品 +1.4%、衣料品 -6.3%、住関品 -3.0%、サービス -0.5%、その他-5.0%
・食料品は、鍋物関連商材の動きは鈍かった他は堅調に推移した
・衣料品、住関品は、気温高の影響を受けた季節商品が苦戦した
◆コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会)
・売上高(新店込) 9005億2800万円(前年同月比 +4.4%)、9ヶ月連続プラス
※店舗数 5万3544店(同 +2.9%)
・来店客数 14億1203万人(+3.9%)
・平均客単価 637.8円(+0.5%)
・平年に比べ全国的に気温が高く、全店・既存店とも来店客数はプラス
・淹れたてコーヒーを含むカウンター商材や、弁当、惣菜等の中食、年末商品等が好調に推移
・既存店ベースでは、売上高8267億円(前年同月比+1.4%)、来店客数13億1177 万人(同+1.0%)が2ヶ月ぶりのプラス、平均客単価630円(同+0.3%)
◆日本百貨店協会
・売上総額7098億円(前年同月比 +0.1%)、2ヶ月ぶりにプラスに回復
・全国的に気温が高く、西日本では記録的な降水量となる厳しい条件下、クリスマス週を中心とする月後半の追い上げ
・地区別では、札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡の10都市売上動向は1.3%増で2か月ぶりのプラス
・北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州の地区別売上動向は2.4%減で2か月連続のマイナス
・衣料品・身のまわり品・雑貨・家庭用品・食料品の主要5品目では、雑貨が9ヶ月連続、身のまわり品、家庭用品、食料品が2ヶ月ぶりのプラス。衣料品は2ヶ月連続のマイナス
◆日本ショッピングセンター協会
SC売上高は前年同月比 -0.1%
・暖冬の影響で、婦人服を中心にした重衣料、ブーツなどの靴や雑貨が不振
・年末商戦に合わせてイベントを開催するなどの企業努力も見られたが、前年実績には届かなかった
◇消費者物価指数(平成22年基準)から見た平成27年12月の物価指数(中旬速報値)
物・ 衣服・身の回り品小売業は、気温高の影響から前月に大幅に低下した反動増 に加え、防寒衣料以外は堅調に推移している。これらの動きを踏まえ、小売 業販売は「一部に弱さがみられるものの横ばい圏」とした。
ポイント
総合指数は2010年(平成22年)を100として103.2
季節調整済指数前月比は0.2%低下
速報|商業動態統計|経済産業省
本日のまとめ
12月の通信簿は
コンビニ、食品スーパー、百貨店 ◎、
チェーンストア、ショッピングセンター ×
通信簿が良かった業界も悪かった業界も、天候条件「暖冬」を大きな理由に挙げている点が興味深い。
コンビニの優等生ぶりはあらためて言及するまでもないが、今月評価したいのは「百貨店」。暖冬で主力の衣料品が苦戦するなか、クリスマス、お正月準備などのモチベーションで健闘した結果だと推測する。
↓ 時間のある人もない人も、ついでにポチッとクリック よろしく!!!
ホーム - 365日の販促研究所
↓ 365日の晩ごはんブログ【新着】 クリックよろしく
↓ 販売促進のネタ帳