日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

2016年バレンタイン商戦事情「量販店編」(2016/1/25)

サンデーバレンタインデーまで残り3週間となり、キャンペーンも本格化してきた。このタイミングで、大手量販チェーンの様子をみてみたい。

という訳で今日のテーマは【2016バレンタイン商戦事情 量販店編】

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↑ イオンスタイル京都桂川HPより

 

〇 イオンのバレンタイン

“好きの数だけ笑顔が増える 贈るって楽しい♪”をキャッチコピーに展開。

今どき女子4人による「わたしたちのバレンタイン」による動画で「大切な親友編」と「支えてくれた仲間編」を語らせる。

ここには古典的な「愛の告白パターン」など存在しない。

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〇 イトーヨーカドーのバレンタイン

“愛する特別な人へ、自分へのご褒美に 感謝の気持ちとして、こだわりのチョコレートはいかがでしょうか”というキャッチコピー

イトーヨーカドーのバレンタインは、「本命」「自分」両方のターゲット狙い。イオンに比べると欲張り感?どっちつかず感と受け取ってしまう。二兎を追うものは…?

以下はHPのリリース一部抜粋

 近年のバレンタインデーは、“女性が男性に想いを伝える日”だけではなく、仕事関係でお世話に なっている方や友人、家族への“感謝を伝える日”、また、女性自身が楽しむイベントとして、本命 チョコはもちろん、友チョコや義理チョコ、感謝チョコや自分チョコ等、贈り方も多様化しています。

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 〇 アピタのバレンタイン

アピタは、メインターゲットを『働く30代女子』と、思いっきり絞り込んでいさぎよいキャンペーン。この傾向はバレンタインデーに限らず、中元歳暮などでもみられる。広告センスも申し分ないが、ちょっと伝わりにくい気がしないでもない。

 

以下はHPリリース一部抜粋

 輝 く女性のキモチ研究所 「デイジーラボ」×女性 ファッション誌 「InRed」 30 代女子のわがままを叶えたコラボショコラを販売! チョコレート好きな 30 代 女子に向けて、ユニーグループの女性社員が女性視点の商品開発に取り組む「デイジーラボ」と、30 代 女性ファッション雑誌で販売部数 No.1 を誇る「InRed」(宝島社)がコラボしたオリ ジナルショコラを順次販売します。

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本日のまとめ

量販店のバレンタインデーキャンペーンをみた感想は複雑。

例えばイオンの今どき女子ってホントにメイン客層なのか?、アピタって30代の働く女子がメイン客層なのか? いくら良い広告でも、お店に来ない人に向かって発信しても空砲に終わってしまうのでは? 

まして今年は、日曜バレンタインデー、家庭内行事の視点がもっと前面に出ているほうが量販店の戦略としては良いのでは?と思うが…

最近のGMSが構造的な不振に陥っている要因に、自分たちの立ち位置(客層、競合)を見誤っていることもあるのではないかと個人的に思ってしまう。

  

 

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