2015年業界なんでも10大(重大)ニュース②(2015/12/23)
業界なんでも10大ニュース、二度目の今日は、様々な業界の2015年の10大(重大)ニュースを紹介。【紅茶業界】【コーヒー業界】 【缶詰業界】
※ 記事ソースはすべて、日本食糧新聞社電子版記事
◇【紅茶業界】10大ニュース ~茶生産量500万t突破~
(1)世界の茶生産量、500万tを超える
ITC(国際茶委員会)統計によると、前年の499万tから14年には517万tとなり500万tの大台を超えた。
(2)ティーバッグ堅調、本格志向でリーフティー拡大
今年1月からティーバッグの需要が回復傾向を見せている。リーフティーは本格志向の高まりで4月から累計で12%増(数量)と大幅に伸長している。
(3)引き続き原料高も、ケニア、インドネシアからの輸入増加
統計によると、1~9月までの輸入量は、ケニアが前年比50%増、インドネシアが同38%増。主にティーバッグ原料のCTC(Crush、Tear、Curl)が伸長している。
(4)紅茶協会の新規会員大幅増
15年度は会員2社、賛助会員4社の計6社が新規に入会。これによって会員数は55社となった。
(5)国産紅茶の品質が大幅に向上、こだわり志向高まり、品揃え拡充
ここ数年盛り上がりを見せている国産紅茶の品質が向上、新しいテイストの開発も進む。生産量は120~150t前後と少量ながら、話題性もあり、今後さらに増える可能性も。
(6)インスタントティーの輸入が激減
順調に拡大してきたインスタントティーの需要がペースダウン。1~10月で前年比9%減(数量)、輸入量は前年比31%減(1~9月)と昨年から減少傾向が続く。
(7)「紅茶の日」記念イベント大好評
11月1日の「紅茶の日」記念イベントは、参加者120人と大盛況。名誉ティーインストラクター岡田美里氏のトークショーや、ピアノと尺八のコラボによるミニコンサートなど盛りだくさんな内容に。
(8)「11月は紅茶月」キャンペーン、今年も大人気
11月1日の紅茶の日にスタートした「紅茶月プレゼントキャンペーン」の応募数が1万2600通と昨年に引き続き大好評。
(9)第4回紅茶フェスティバルイン尾張旭、参加者大幅増
「おいしい紅茶の店」認定店が市として、日本一多い尾張旭市で10月に開催。今回で4回目となり、すっかり定着。来場者は前年の5割増で5000人に達した。
(10)ティーアドバイザー資格認定者、1000人を突破
07年に開始したティーアドバイザーの資格認定者が9月で1059人となり、大台を突破した。
◇【コーヒー業界】重大ニュース ~3年連続消費量過去最高へ~
▽2015年コーヒー消費量、3年連続で過去最高の見込み
▽日本政府、国際コーヒー機関(ICO)へ再加盟
▽国立がん研、5月に「コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは飲まない人より24%低下」と発表
▽全協が1983年から提唱する「10月1日コーヒーの日」が、ICOの「国際コーヒーデー」としてミラノ博会場でスタート
▽コーヒー生産地気象変動の影響大。高品質豆が減少傾向
▽テレビ、新聞などメディアにコーヒー特集続々、全協の生産地から飲用までDVDも功を奏し、コーヒーに対する関心深まる
▽全協の新聞広告が日本新聞協会優秀賞を受賞
▽「10月1日コーヒーの日」イベント国内でも盛況
▽コーヒーインストラクター検定2級合格者の最年少記録更新(小学校6年生)
▽「ドリップ男子」「女性にコーヒーブレイクを贈ろう」などの業界キャンペーンが浸透
▽日本インスタントコーヒー協会、第3回フォトコンテスト好評
▽全日本コーヒー商工組合連合会、新たに会員証作成
◇【缶詰業界】10大ニュース
~原材料高騰による値上げやプレミアムグルメ缶詰の人気上昇~
(1)原材料高騰で主要製品の値上げ相次ぐ(青物・コーン・コンビーフなど)
(2)プレミアムグルメ缶詰の人気高まる(主要各社から新商品続々)
(3)缶詰類最大品目ツナ加工品の輸入増勢(1~9月累計4%増)
(4)気仙沼地区の工場再開・震災復興へ前進(ミヤカン・気仙沼ほてい)
(5)機能性表示食品制度スタート(「さば水煮」缶詰が初受理)
(6)テレビ番組などマスコミの注目度高まる(商品情報・工場の生産現場を紹介)
(7)TPP(環太平洋パートナーシップ)協定交渉が大筋合意(缶詰業界への影響は限定的)
(8)14年のレトルト食品生産量36万t超、8年連続で過去最高(食肉野菜混合煮・パスタソース大幅伸長)
(9)14年のユニバーサルデザインフード続伸、165億円突破(会員数・製品登録数ともに拡大)
(10)日本缶詰びん詰レトルト食品協会「缶詰フェスティバルin秋葉原」盛況(防災の日に合わせ・高齢者にもやさしいレシピコンテストなど開催)
◇家計調査に見る京都の紅茶、コーヒーへの支出額ランクは?
京都市の紅茶への支出額は、神戸市、横浜市、川崎市に次ぐ第4位
同じく、コーヒーは全国1位、2位以下は金沢市、奈良市、岡山市
また外食の「喫茶代」は全国8位、1位は名古屋市、2位は岐阜市
本日のまとめ
業界ごとの、限られた世界での10大(重大)ニュースランクは、ローカルニュースをみるようで大変興味深い。業績が永久に右肩上がりなんてあり得ないのは当然、過去にさかのぼってその業界の浮き沈みから、世の中の動きとの関係性が見えると思う。明日は酒類、清涼飲料などの10大ニュースをとりあげる。