史上最高額? 冬のボーナス(2015/12/10)
2015年冬季賞与の支給日ピークが12月10日とか… 大企業の早いところでは11月初め、遅いところでも11月中には支給される。
では何故12月10日が支給ピークになるのか…? 答えはカンタン、就業者の95%以上が中小零細企業であるため人数が圧倒的に多いため。ちなみに官公庁職員も12月10日に支給される。
という訳で、本日のテーマは史上最高額?とのキャッチフレーズが付く【冬のボーナス】ほんとかな?
◇史上最高額?
経団連の発表によれば、今冬のボーナスは過去最高額だそうだ。
~俺はそんなにもらってないけど~ という人、この数字はあくまで「東証一部上場企業&従業員500人以上」245社のうち労使交渉が妥結した80社の平均値、つまり一流企業(?)のサラリーマンの平均賞与である。
では一流企業のサラリーマンがもらうボーナスはいくらかというと、
平均で91万697円(前年比3.13%増)、3年連続の増加。90万円を超えたのは、リーマン・ショック直後の2008年以来だそうだ。
業種別で見ると、製造業が91万6,160円(3.09%増)、非製造業の67万3,469円(4.64%増)を大きく引き離している。これは製造業の自動車(98万円)が牽引しているため。
◇公務員の冬のボーナス支給状況は?
11月に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが発表した「2015冬のボーナス見通し」によれば、国家公務員冬のボーナスは平均で71万5,400円(前年比3.4%増)と予想されるとある。
前年からアップされる理由は、①平均年齢の上昇、②人事院勧告による支給月数の引き上げ。地方公務員についは、多少少ないと思われるものの、前年から増額されるのは確実。
◇【12月10日】×【ボーナス】=3億円強奪事件
我々昭和2ケタ世代で、冬のボーナスという言葉を聞くと、3億円事件を思い起こす人は多いのではないか?
3億円事件とは…
1968年12月10日に、東京都府中市で発生した、現金強奪事件。当日、東芝従業員のボーナス約3億円を積んだ現金輸送車が、白バイ隊員に扮した犯人に強奪された事件は、1975年(昭和50年)12月10日に時効が成立したが、いまだ犯人は捕まっていない。余談ながら、1968年当時の3億円は、現在の貨幣価値で約10億円に相当。半世紀近く経って、3.3倍というのはどうなんだろう?
本日のまとめ
史上最高額のボーナスを実感している人はどれくらいいるのだろうか? せっかくボーナスをもらって喜んでいる多くの人に、“世間の人はもっともらっているのか…”とか“うちの会社社長がケチじゃないの?”という具合に、争いの火種にならないとも限らない… いっそボーナスなんかないほうがシアワセか?
冬のボーナスの話を書いて、オチが3億円事件とは、しまらないが…