コンビニが元気でアツい!!④ローソン銀行?!ほか(2015/11/26)
先週末にコンビニ(CVS)に関するホットなニュースが飛び込んできた、それも二つも。という訳で本日は【元気なコンビニ】について。
一つ目は『ローソンが銀行参入を検討』という記事を11月20日にYahoo!が報じ、新聞各紙も追随報道。毎日新聞は2016年にも新銀行設立と報じている。
ローソンはこの報道を即座に否定? これに関する報道はその後目にしていないが、火のないところに煙は立たない。金融庁を刺激したくない、株価への配慮等々のことがあるのだろう。もしローソンが銀行業参入となれば、小売業では、セブン銀行とイオン銀行に続く3番目の銀行業参入。
若干水をあけられているセブンとの差を相当つめられるのでは…?
以下はYahoo!ニュース抜粋引用
“ローソンが銀行業務への参入を検討していることが20日、明らかになった。全国に約1万2000あるコンビニエンスストアの店舗で振り込みなどのサービスを展開し、収益基盤の増強につなげる考えだ。今後詳細を詰め、金融庁に銀行設立の認可を申請する。ローソンは、まずコンビニ店頭の現金自動預払機(ATM)を活用し、預金の出入金や決済サービスなどを提供する計画。立ち上げに際し、主要取引金融機関の三菱UFJフィナンシャル・グループと資本・業務提携する可能性もある。ローソンにとっては銀行業務による手数料収入を得られる上、利便性を高めることによる来店客数の増加が見込める。加えて、ついで買いによる売り上げの増加も期待できそうだ。”
当のローソンは即座に否定
二つ目は『ファミマ(ファミリーマート)とTSUTAYAが一体型店舗出店』という報道。こちらは日経が11月21日に伝えたものだが、具体的な出店計画もあるので、粛々と進行するものと思われる。日経によれば、両社にとってwinwin。
以下は日経記事の抜粋引用
“ファミリーマートとTSUTAYAはCD・DVDレンタル店とコンビニエンスストアの一体型店を拡大する。TSUTAYA店舗の1階部分にファミマが入り、飲食スペースなども設ける。今後3年間で100店出す考えで、ファミマはコンビニで十分品ぞろえできない書籍、DVDなどの販売を強化。(中略) まず今月27日、直営店を改装した「ファミリーマート TSUTAYA 長尾店」(大阪府枚方市)を開業する。1階部分に入るファミマは通常タイプと同じ3000品目弱を陳列するほか、イートインスペースも6席設ける。営業時間も従来の午前1時閉店から24時間営業に切り替える。”
ファミマとTSUTAYA 一体型店、3年で100店出店 :日本経済新聞
◇背景と狙い
《TSUTAYA》
ソフトレンタル市場の縮小傾向(映像ソフトのレンタル市場規模は4年間で約2割減)のなか、TSUTAYAの音楽・映像ソフトレンタルの売上高は前の期の6%減。書店を中核に、カフェや雑貨店などを組み合わせた複合施設の開発に力を入れているほか、家電店なども出店。
⇒ コンビニ複合店も広げることで、反転につなげたい考え
《ファミマ》
競争激化の中、セブンとローソンが一歩先んじている感が強い。ファミマも独自の特徴を出すべく、調剤薬局や農協などと組み、集客力を高める複合店を積極的に展開している。
⇒ 深夜の集客が期待できるTSUTAYAとの一体店拡大で、呼び込めていなかった客層の囲い込みを狙う
本日のまとめ
セブン&アイHの鈴木敏文CEOが、昔から、事あるごとに「お客様の立場で観れば、需要は必ず伸びる゛と述べておられる。今日のコンビニの元気さの源は?と考えた時に、イのいちばんにこの言葉が頭に浮かんだ。
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コンビニが今元気な理由は、健全な競争意識『For the Customer(お客様のために)』に尽きるのではないかと思う。
バーゲン然り、企業セール然り…売らんがな!(売り手都合)は、生活者(買い手のプロフェッショナル)には丸見え。
先のことはわからないが、今のところコンビニ各社は、生活者視点で商売をしており、売り手都合は感じられない。