日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

お歳暮カタログ検証②「コンビニ編」(2015/11/04)

 

お歳暮シーズンたけなわ。百貨店、スーパー各社は、目下早期購入割引セールに躍起。11月3日の祭日も市内某百貨店では、朝から申込み待ちの人で溢れていた。

お歳暮をどこで購入するかを聞いたところ、年代を問わず多くの人が、「百貨店」と答えているアンケート結果がある。

しかしもしも百貨店のお歳暮を百貨店以外で購入できるとしたら…?

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そんなわけで、いまコンビニエンスストアのお歳暮カタログが大変なことになっている。という訳で、本日は2回目の検証【コンビニ編】

 

 ◇大手コンビニで百貨店や系列スーパーのお歳暮ギフトが購入できる!?

① ローソン 冬ギフト

高島屋百貨店、小田急百貨店、東急百貨店、成城石井のギフト商品が購入でき、しかもそれぞれの包装紙で先様に届けられる。加えて各百貨店で購入した際にもらえるインセンティブと同様のサービスを受けることができる。

ローソン ギフト・予約商品「全国のローソンで申込ができる お中元・お歳暮・贈り物」 - ローソン

 

② セブンイレブン 銘店の贈り物

セブン&アイホールディングのネットワークシステム「オムニセブン(7)」により、11月から、グループ企業(西武・そごう、イトーヨーカドー、Loftなど)の扱い商品が、セブン-イレブンでも購入できるので、ギフトも同様。

www.omni7.jp

カタログには、従来「西武・そごう」でしか買うことができなかったカタログギフト「ごっつお便」も掲載されている。

③ ファミリーマート

「三越のお歳暮」カタログと「ファミリーマート」の冬ギフトの2種類のカタログ対応。 つまりファミリーマートで「三越のお歳暮」が買えるというわけ。

 

他にもイオン系列のミニストップで「イオンギフト」、ユニーホールディングスのサークルKサンクスで「アピタ」のお歳暮ギフト購入が出来、加えてイオン、アピタで購入するのと同様の特典を受けることができる。さらに、関西のローカルスーパーで京都で古くから店舗展開する「イズミヤ」は、ちょっと前に「H2O(阪急阪神百貨店グループ)」に統合されて以降、中元・歳暮ギフトについては、同グループ傘下の「オアシス」と同じように“百貨店のデポ機能”として位置付けられ、それまで作成していた独自のカタログを廃止している。

 

 

本日のまとめ

まさにコンビニ最強の時代!!! というのが実感

ダウントレンドとはいえ、ギフト市場の魅力はまだまだ大きい。けれどギフト商戦は、早期割引、超早期割引、全国無料宅配、ポイント付加…など過剰なディスカウント競争のおかげで儲けが出ない。まして自社でMD、物流システム、自前のカタログ作成までやってしまうと、最終的に赤字になってしまうケースがほとんど。

(契約とかはよくわからずに無責任な発言だけど…) 経費がかけられない中でギフト商戦に参画する(せざるを得ない)中小スーパーにとって、コンビニ手法(百貨店・郵便局への相乗り)は参考になるのではないか…

残りは百貨店、こちらはギフトの売上規模が大きいために方向転換が難しいが、問題山積。じっくり分析したい。