クリスマスケーキ商戦たけなわ(2015/10/28)
週末のハローウィンまであとわずか、街はオレンジ色に染まっている。ハロウィンが終われば、街やお店はクリスマスカラーと華やかなイルミネーションに染まる。そこで本日は【クリスマス】の話題を取り上げる、とはいえ…クリスマスの切り口は、ハロウィンよりもはるかに多い。そこで初回は【クリスマスケーキ カタログから見た2015年のクリスマス商戦】というお題。
◇クリスマス(ケーキ)に関するアンケート① 関西スイーツ(2014年)サマリー
・小さい(4号以下)のケーキが人気 ※参考 1号/直径3㎝
・ケーキを選ぶポイントは「素材」
・ケーキ購入店は「パティスリー(ケーキ屋さん)」が圧倒的、次いで「百貨店」
・いっしょに食べるのは「家族」
・人気ケーキTOP3は「生クリーム」「チョコレート」「ブッシュ・ド・ノエル」
・ケーキを選ぶ理由は、「家族の希望」
・ケーキの予算は、2千円~3千円が前年から上昇、ケーキの原材料高騰も要因か
・ケーキ購入への影響力は「チラシ」「webサイト」「口コミ」、「雑誌」は下降気味
② ドゥハウスサマリー
・クリスマスにすることは、「サリーやリースを飾る」
・ケーキは「洋菓子店」、チキンは「スーパー」
・クリスマスプレゼントは「する予定なし」が半数以上
・3割以上に人が「クリスマスは普段と変わらず過ごす日」と回答
◇百貨店、スーパー、コンビニの「クリスマスケーキ予約カタログ」
① 百貨店(JR京都伊勢丹・大丸松坂屋・伊勢丹)
② スーパー(イトーヨーカドー・イオン・西友)
③ コンビニ(ローソン・セブンイレブン・サークルKサンクス)
◇「監修」という魔法?のキーワード
アンケートでは「ケーキはパティスリーで購入」とあるが、上記ケーキカタログでも、確かに「ケーキ専門店」「ケーキ職人」のケーキの扱いが目立っている。
クリスマスケーキカタログをよく見ると、多くのケーキ専門店・ケーキ職人が重なって(ダブっている)いることに気がつく。その場合大半は、「〇×△□監修」という表記がある。「監修」とは、つまり著名な〇×△□さんのレシピに基づいて、(誰か知らない人)が創ったケーキを、ほぼパティスリーケーキとして販売しているのである。いかに優れた菓子職人でも、クリスマスという特定の日に、ひとりの職人さんがつくれるケーキの数に限界があることはみんな知っているのだけど………???
我々はそんな監修ケーキを、パティスリーケーキと有難がって購入しているのである。そういうのが嫌な人は、監修表記に注意して予約を、30個とか50個とか数量限定ケーキであれば安心かも?
◇家計調査に見る、京都人のケーキへの支出は?
菓子分類への京都人の支出は全国7位、そのうち「ケーキ」品目への支出は全国10位。ちなみに1位は菓子分類、ケーキ品目ともに、金沢市。
ところで、いかに12月のケーキへの支出額が多いかを示すデータが、家計調査にある。2年前のデータであるが、クリスマスケーキのように成熟した市場はデータが多少古くても影響はないと判断して引用する。
本日のまとめ
私が子どもの頃、ケーキは非日常的なお菓子で、年に一度か二度ハレの日《「クリスマス」「誕生日」》ぐらいにしか食べた記憶はない。ケーキといっても、もちろん今のような「生クリーム」ではなく、「バタークリーム(個人的にはこちらのほうが好き)」だった。
最近のクリスマスケーキは、どれもバブリー(無駄に華美)な感じがする。
私のなかのクリスマスケーキイメージは、「貧しい環境下での一瞬の贅沢」。これには(間違っているのだが)理由がある。「クリスマスケーキ」と「マッチ売りの少女」はセットで記憶されていることによる。
※アンデルセンの童話「マッチ売りの少女」は、クリスマスイヴではなく、年越し前(大晦日)の話なのだが…