日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

ボスの日(2015/10/16)

10月16日は『ボスの日』。

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謂れは、遡ること1958年、アメリカのパトリシア・ベイ・ハキロスさんという方が、会社経営者の父親が、部下との関係がしっくりいってないことを想い悩み、“経営者と部下の関係を円滑にする日”として提唱。アメリカ商工会議所に登録し、多くの人からボスデー設立の支持を得た。

この日だけは、上司に対する不満を忘れて、ボスの労をねぎらい、感謝する日として、グリーティングカードに添えて、プレゼントを渡したり、昼食に招待したりする習慣があるよう。このカードに添えるプレゼントは、エディブルフラワーをアクセントに飾り付けたパウンドケーキ。

※エディブルフラワーとは、英語の“edible”=「食べられる」と“flower”=お花。そのまま「食べられるお花」という意味の造語。

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この「ボスの日」日本ではあまり馴染みがないが、1988年に日本橋高島屋が男性化粧品やネクタイ、万年筆などを上司に贈ろうというキャンペーンを実施したのが始まりといわれ、翌年から他の百貨店も追随し、各売場でPOPで告知したり、イベントを行うなったりしてPRに努めているようであるが、消費者への浸透はいかがなものか… 

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ちなみに「ボスの日」の対にあたる記念日が、4月の最終土曜日直前の水曜日の「秘書の日」。職場における秘書たちの働きを認め、秘書として働く女性の数を増やす目的で設立された。ただし秘書の日は「ボスの日」よりも6年も早い、1952年に設立された先輩記念日。

 

本日のまとめ

「ボスの日」「秘書の日」はいかにもアメリカ的というイメージがあるが、日本で浸透しない理由もなんとなくわかる気がする。

日本の場合は、「お中元」「お歳暮」というアメリカにはない、儀礼贈答習慣があるために、別途で「ボスの日」をする必要性がないと思われる。

他にも、日本の企業体質、創業者一族による同族経営で、従業員との関係も徒弟制度的な雇用関係が多いことも一因と考える。