日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

家計調査に見る「京の食肉事情」(2015/9/29)

9月29日は「肉の日」、数字の「2(に)」「9(く)」の語呂合わせだが、スーパーなどでは特売チラシを投入する。というわけで本日のテーマは【肉】の話。

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◇ 京都の人は“どれくらいお肉好きか?”、“どんなお肉を好んで食べるのか?”

調べてみたら、なっ!なんと!! 京都の人は全国でいちばんのお肉好き。内訳をみると、「牛肉」が1位、2位以下は和歌山、大津、奈良、堺、神戸、大阪と関西の都市が上位を形成。

これに対して京都人の「豚肉」への支出は全国16位、上位は横浜、甲府、川崎、さいたま…と牛肉とは対照的に関東の都市が独占する。

すき焼きのお肉、関西は牛肉、関東は豚肉説を裏付けている。

鶏肉については、京都は6位、全国的には福岡、鹿児島、神戸、熊本…と九州と近畿の都市が上位。ちなみに「鶏の日」は毎月28日、肉の日と同様に「2(に)」「8(わ)」の語呂合わせ。

ほかの肉類への、京都人の支出額ランクをみると、「合いびき肉」が第5位、朝食のブログでも紹介した「ハム」への支出額は全国第1位。調理食品に分類される「コロッケ」は全国2位

 

◇肉の日を祈念した販促事例

焼肉 でん 毎月29日は「肉の日」 ゼンショクグループWeb

毎月29日は 肉の日感謝デー!|しゃぶしゃぶ すき焼 どん亭

本日は9の付くお肉の日!(西館)|近江牛と天然温泉が自慢の琵琶湖畔の宿|休暇村近江八幡

 

◇最近ちょっと話題の「熟成肉(エイジングビーフ)」ブームって?

京都市内でも何店か「熟成肉店」が出来て、食べに行ったけれど、私には美味しさが全く分からなかった。相当肉好きの人にはわかるのかもしれないが…

全くの私見だが、そもそも熟成肉って、冷蔵設備がない時代に肉の保存法として人間が英知の結晶だと思っている。今のように保存が効く時代にあって、わざわざ上質のお肉を熟成させて食べる必要があるのか…と素人的には思ってしまう。

しかしながら、似通った状況下で生まれた調理法、例えば、京都の「はも料理」山梨(甲斐)の「鮑の煮貝」近江の「鮒寿司」などは、現在名物にまでなってしまったものもあるぐらいだから、それはそれでいいのか…

 

 

本日のまとめ

京都市民が全国一の牛肉好きという事実にあらためて驚いたが、隣県に日本有数の優良ブランド牛「近江牛」産地である滋賀県があることが大きな理由と考える。

これまで何度かの家計調査分析でも明らかなように、今日の京都人肉好き→洋食好きの傾向がみてとれる。

個人的には、すき焼きは「近江牛の霜降り肉」、豚肉のすき焼きなんて考えられない…