日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

家計調査に見る「京都人のお酒事情」(2015/10/3)

秋の深まりとともに、お酒が美味しい季節になってきた。

かつては「夏はビール、冬は日本酒」と相場は決まっていたが、最近は贈答も含め、年がら年中「ビール」の独り勝ち状態。

NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」やサントリー角のハイボールCMで、一時期ウイスキーブームがあったが、今はどうなのか…

マッサンとリタの物語 | NIKKA WHISKY

CM紹介 角瓶 サントリー

 

 ◇冬に日本酒…の理由は?

日本酒が冬に重宝される大きな理由は、「新酒(=ワインでいうところのヌーボー)」に関係がある。元々日本酒は、その年に収穫した新米(酒米)で造った新酒を呑むことに、高い付加価値を持たれていた。

蔵元の玄関にある「杉玉」と呼ばれるものがその証。新しい青々とした「杉玉」に付け替えることで、“今年の新酒が出来ました”というメッセージを発信している。今でこそ、3年古酒、7年古酒などビンテージものがもてはやされるが… 

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 酒蔵・蔵元紹介|伏見酒造組合

 

◇家計調査で「10月の酒類購入を週別にみると…

 ※2014年度一年間データより

・o9/28-10/o4…酒類への支出は年間32位。

・10/o5-10/11…酒類への支出は年間38位。

・10/12-10/18…酒類への支出は年間41位、ウイスキー(7位)。

・10/19-10/25…酒類への支出は年間34位。

・10/26-11/o1…酒類への支出は年間31位。

・11/o2-11/o8酒類への支出は年間39位。

・11/o9-11/15酒類への支出は年間40位。「清酒(10位)」がシーズン初のベスト10入り

・11/16-11/22酒類への支出は年間31位。ボジョレー・ヌーボー解禁で「ワイン」は当週が年間1位

 

◇京都人のお酒好き度は? 

・「酒類」全体への支出ランクは全国22位、上位は米(=酒米)どころ新潟(1位)以下、盛岡(2位)、秋田(3位)、仙台(4位)、高知(5位)…と続く。

・ベスト10に入る果物品目はワイン(9位)のみ。

・近隣の伏見に蔵元が多い「清酒」は14位、サントリー山崎工場がある「ウイスキー」は27位、「ビール」は13位。

 ・宝酒造が手がける「焼ちゅう」は43位。

 京都人は家での飲酒は控え気味、飲んでも「ワイン」をたしなむ程度? ちなみに「外食」分類の「飲酒」品目でみても、京都は33位と決して高くない。京都人は家でも外でも、お酒はあまり飲まないということか?

 

◇飲酒実態調査 ※ASAHIグループシンクタンク調べ

みんながどれくらいお酒を飲んでいるのか… 

① 7割以上の人が「週2回以上呑む」特にシニア層の飲酒頻度が高い

② 7割以上の人は「家呑み比率9割以上」マイカー通勤でも安心

③ 家呑み派は、心と体のリセット、外呑みは、人間関係を円滑にするツールとしての効果を期待して呑む

お酒に求めているものとは?|毎週アンケート|ハピ研 青山ハッピー研究所|アサヒグループホールディングス

 

本日のまとめ 

祇園町や先斗町など花街、若者で賑わう木屋町も、今は閑古鳥が鳴いている日が多いと聞く。

昔から「酒は百薬の長」といわれているが、酒は薬にもなれば、病のもとにもなる、時には凶器にもなる…何とも悩ましい。

ウン十年間呑んできたもからの教訓

 『酒は明るく楽しく、時に静かに呑むべし…』