日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

「おはぎ」と「ぼたもち」(2015/9/23)

9月23日は何の日?

シルバーウイーク最終日と答えた人は、長期連休を取得できた人。
万年筆の日、ふみの日と答えた人は、文章を書くことを生業にしている人。
天ぷらの日と答えた人は、単に天ぷら好き、ちょっと深く考えて精進揚げを思い浮かべた人は… ブログ的には、「彼岸の中日(=秋分の日)」という答えがベスト
 

◇お彼岸に食べるお餅の呼び名は?

花の季節になぞらえ、春は牡丹の季節だから『ぼた餅』、秋は萩の季節だから『おはぎ』と思い込んでいたが、調べてみると諸説あってけっこう複雑
「おはぎ」の画像検索結果
以下はすべてwiki「ぼたもち」を引用
 諸説① 季節の花になぞらえて「ぼた餅」「おはぎ」
 諸説② 餡子、こし餡が「ぼた餅」、つぶ餡が「おはぎ」
 諸説③ 米の状態、完全にもちの状態までついたものを「ぼた餅」、ついた米粒が残っているものを「おはぎ」
 諸説④ 二口程度で食べられるものを「おはぎ」、それより大きいものを「ぼた餅」
 

では和菓子屋さんの見解は?

以下は私のお気に入りの和菓子屋「仙太郎」さんの見解
「もともと「ボタ」とは米の卑称。出荷できない、売り物になりにくい欠けたお米の事を 「ボタ米」と称し、それでつくった餅を「ぼた餅」と呼んだ様である。 もとは農耕の間食用としてつくられたものであったが、いつしかそれを春秋、 昼夜を二分するお彼岸の時に、ご先祖様にお供えする風習となった。 本来、ボタ米で作ったから「ぼた餅」と呼んでいたものが春には、その姿が牡丹の花の様だというので「牡丹餅」。秋には、小豆のつぶが萩の花の咲き乱れている様だと言って「萩の餅」「お萩」と呼んだ。現今では、春も秋も「お萩」というのが一般的であるが、私共では年中「ぼた餅」と呼んでいる。1コ120gと大振りなのが牡丹という名に相応しいと思って・・・。」
 

◇京都人の和菓子好き度は?

家計調査、まずは大きな括りの「菓子類」で支出ランクを見ると、1位/金沢、2位/宇都宮、3位/川崎、4位/山形、5位/仙台、6位/水戸、京都はそれに次ぐ7位… 京都は間食をする習慣がない都市なのか…?
次にようかん」「まんじゅう」「他の和菓子」に3分類される和菓子、京都市は「ようかん」「まんじゅう」はともに10位以下、しかし「他の和菓子」では金沢、岐阜、仙台に次いで第4位。ちなみに“おはぎ(ぼた餅)”は柏餅、桜餅、今川焼、たい焼、最中などとともに「他の和菓子」に分類される。
京都には、和菓子屋さんが多い割に、一般家庭でお菓子、なかでも和菓子は購入していないよう。お菓子については、後日あらためてブログを書く
 

余談ながら…

超ベテランサッカー選手“キングカズ”こと、三浦知良選手の「おはぎ好き」は有名な話、「全国おはぎ協会会長」を自負し、「おはぎ」という著書も出しているほど。
毎晩ドンペリをあおっていそうなイメージのカズが、実は大のおはぎ好き?!
このミスマッチさに、カズ人気の秘密があるのかも…
 
 

本日のまとめ

「ぼたもち」と聞くと庶民的、「おはぎ」と聞くとなんとなく上品なイメージを抱く。中身が同じということであれば、単にネーミングの問題なのだが…
個人的に、超甘いものをお腹いっぱい食べたいときには「ぼたもち」、お茶うけには「おはぎ」って感じかなぁ