日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

「いも【栗】なんきん」(2015/9/16)

 

昨日のブロ

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グタイトルの「芋(いも)『蛸(たこ)』南瓜(なんきん)」は間違い、「芋『栗(くり)』南瓜」が正しいのでは? というお声を頂いたことをきっかけに…本日は【栗】を取り上げる

 

秋の味覚の第1位が「さんま」なら、「栗」は第2位(42.8%)

毎週アンケート

 和洋食を問わず人気の高い食材、さらに和菓子洋菓子などスイーツでも幅広い人気がある

◇古来より食されている栗

 栗は縄文人(約5500年前)の主食であったことが、三内丸山遺跡(青森県)から出土したクリの実のDNA分析でわかっている。また文献でも「日本書紀(7世紀)」に持統天皇の時代に、国家が栗の栽培を奨励していたと記されている。

◇京都と栗

栗は気候や土壌など栽培条件が比較的緩いことから、全国どこででも栽培が可能であるが、特に京都丹波地方の栗が栽培地としてもっとも優れているよう。

JA京都 - 丹波くり

京都で、栗と聞いていちばんに思い浮かべるのは、寺町京極四条で創業140余年という老舗の栗専門店「林万昌堂」。店の前を通った時に店内から漂ういい匂いに誘われてついつい買ってしまう… 京都お土産・甘栗和菓子の林万昌堂

 

◇家計調査結果(平成24年~26年平均支出額)

家計調査上「栗」は、さくらんぼ、いちじく、パイナップル、マンゴー、パパイヤ等といっしょの「果物の中の“他の果物”」に分類される。

支出額の全国1位から順に紹介すると、山形市那覇市仙台市東京都区部横浜市宮崎市さいたま市川崎市千葉市金沢市と続き京都市は第10番目。

1位の山形市は「さくらんぼ」、2位の那覇市は「マンゴー、パパイヤ」…地元の特産果物県が上位を占める。

ちなみに京都市民の果物への支出額は、全国16位とあまり多くない。ベスト10に入る品目も、「いちご(2位)」「ぶどう(6位)」「柿(9位)」「バナナ(9位)」とわずか4品目にとどまっている。とはいえ、これはあくまで家計簿(=家庭で購入される果物)、京都の人が決して果物が嫌いと言うことではない。

 

◇絶品京の栗和菓子

数多ある和菓子専門店のなかで、私が食したことのある栗菓子を紹介

【若菜屋】

「焼き栗きんとん」、代表銘菓の「栗阿彌」

【鼓月】 

栗を惜しげもなく使用したボリュームたっぷりの栗餅

鶴屋吉信

蜜づけした栗の実をふっくら、まろやかな上用とこしあんでくるんだ「栗まろ」

他にも栗を使った京の和洋スイーツはいっぱい!! ↓を参考にぜひ

栗の持つ潜在能力を200%引き出した驚異の栗スイーツ大集合!! - 京都で暮らそう

 

本日のまとめ

冒頭の「芋蛸南瓜」か「芋栗南瓜」かという蛸VS栗については、解明できず仕舞い。ただ私自身読んだわけではないが、井原西鶴浮世草子の一節で「とかく女の好むもの 芝居 浄瑠璃 芋蛸南瓜《いも たこ なんきん》」とあるそうだ。「蛸」が「栗」に入れ替わった理由、だれか知っていたら教えて~!! 

産地や食べ方提案まで組み込めば、これって意外に、新聞折込チラシの新しい切口《海の幸 蛸 VS 山の幸 栗》でいけそうな気がするがどうだろう!?

 

余談ながら本日某コンビニ入口脇に大珍されていた

『【期間限定】甘栗むいちゃいました「深煎り 大人のビター」』

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