日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

京のお盆事情(2015/8/12)

 
今日(8月12日)の通勤時間帯は、明らかに昨日と情景が異なっている。いつも満員で座ることが出来ない電車も空席が目立ち容易に座ることが出来たり、街の中心部で道路に営業車が少ない。おそらく今日からお盆休みの企業が多いのだろう、京都の呉服関係も今日から16日までのところが多いように聞く。お盆休暇は、長いところは先週末から9連休(8/8-16)というところもあるようだ、うらやましい限りである。
 
 

 お盆はいつ?

お盆時期は新盆(7/13-16)と月遅れ盆(8/13-16)があり、地域によって異なる。東京など関東圏の一部では7月お盆、北陸でも金沢の旧市街地では7月、近隣の富山や福井は8月にお盆行事が行われてきた。最近では夏休みに合わせた月遅れ盆(8月)が一般化している。ちなみに、お盆の最初(13日)を「迎え盆(お盆の入り)」、最後(16日)を「送り盆(お盆の明け)」という。


京のお盆行事って?

お盆行事は宗派によって異なるため、詳しい言及は避けるが、京都で行われる有名なお盆行事をいくつか記す。まず何と言っても16日に行われる「五山の送り火」。今年は日曜日だけに見物客も多いのでは… 他にも六道珍皇寺の「六道参り」、千本ゑんま堂の「お精霊迎え・送り」、東大谷さんなど各地で行われる「万灯祭」、嵐山渡月橋の「灯篭流し」などが催される。

 お盆のごちそうは?

お盆とは祖先の霊をまつるための仏教行事。故に本来は精進料理であったが、近年お盆の夏休み化によって、一族が集う特別な日としての色合いが強くなってきた。子どもからお年寄りまで3世代が集まる機会ということになれば、当然食べ物もごちそう色の強いものにならざるを得ない。煮焚きものや精進揚げなどで我慢できるはずもなく、お肉やお魚料理が主体になる。
刺身、大盛り寿司はもちろんだが、気にかかるのは肉料理。私が子供の頃は、暑くても寒くても人が集まった時(ハレの日)の食事は「すきやき」に決まっていたものだが、最近は「焼肉」に主役の座を奪われているようだ。スーパーマーケットのチラシでも「焼肉用」がメインで、「すきやき用」は扱いが小さく、なかには掲載がない企業も見られる。
 

お盆時期に支出が多くなる主な品目は?

http://www.flickr.com/photos/26226522@N08/2766737253

[http://www.flickr.com/photos/26226522@N08/2766737253:title=photo by [puamelia]]

「生鮮果物」と「羊羹」は曜日に関係なく、8月12日または13日の支出額がもっとも高いが、これはお供え需要。他にお墓や仏壇に供える「切り花」も支出額は多いが、春秋のお彼岸や母の日のほうが多いとのこと。

統計局ホームページ/統計Today No.66

 

本日のまとめ

今日はお盆についての基礎学習で、オチはなし。

しかしお盆の食についてひと言。殆どの日本人は、一年365日肉や魚を食べない日はないのではないか。せめてお盆の一日ぐらいは「殺生」の意味を考えつつ、精進料理で過ごしてもいい気がするが… 

スーパーマーケット的にはダメなんだろうな(笑)