日々ほぼまいにち気ままな雑感

半世紀近く流通業界傍流の立場で、世の中を斜め45度から観察  スーパーマーケットチェーンの勃興から繁栄・挫折、百貨店の栄光と衰退の繰り返し、商店街の栄華盛衰などを間近で経験 ・半世紀以上いち生活者の立場で、暮らしを営み続けている  高度経済成長期下での贅沢謳歌から、マイナス成長下での質素倹約生活まで

もう敬老の日?(2015/8/10)

もう敬老の日?

今年の敬老の日は9月21日(月)、9月19日(金)~23日(水)までの秋の大型連休(=シルバーウイーク)真っ只中にあたる。

敬老の日が2001年の祝日法改正(ハッピーマンデー制度)によって、9月の第3月曜日になって以降、敬老の日に対する関心が低下したように感じる。敬老の日が、子どもの日、母の日、父の日に比べて行事としての盛り上がりを欠く要因は、いくつか考えられるが、「少子高齢化」がいちばんの要因だと思う。

なにしろ、日本人の高齢者割合は25.1%、実に4人に1人が老人(65歳以上)という状態。反面年少人口(14歳以下)は人口の12.9%と、高齢者の約半分しか子どもがいないわけである。

1 高齢化の現状と将来像|平成26年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府

極端な話、一人の年少者が二人の老人を祝うという図式になる。

また、まわりを見渡せば誰もかれもが高齢者、“自分(だけ)は老人でない”と思っている人が実に多いことに驚く。そんな彼らに共通するのは、自分のことを“おじいさん、おばあさん”と呼ばれることへの抵抗感、そのくせみな孫には弱い。実に矛盾している。

70代のメディア接触と生活意識・消費行動に関する調査報告 | 博報堂DYメディアパートナーズ

 

流通各社は早くも敬老の日商戦スタート

百貨店量販店で敬老の日ギフト予約キャンペーンが始まった。お盆に帰省した時に、敬老の日もいっしょに祝ってください、贈りものを持って…という意図がキャンペーンが早まっている要因と考える。

本日のまとめ

 

じいさんばあさんは孫にランドセルやお盆玉を用意して歓待し、若い人は敬老の日を祝うという習慣は悪いことではないけれど、そもそも出会いのきっかけのお盆行事はどうなんだろうか? まっご先祖様が一族を集わせるという意味では、これもありか…